オリックス パウエル討ちへ一丸

[ 2008年4月15日 06:00 ]

 本来なら自軍ユニホームを着ていたかもしれない因縁の相手だ。意地でも負けるわけにはいかない。15日、オリックス戦で今季初先発するソフトバンク・パウエルに“猛牛打線”が闘志を燃やした。

 二重契約問題が発覚し、騒動は1カ月以上に及んだ。コミッショナー提訴をしてまで争いながら結局はソフトバンクに“強奪”される形となった。それだけに、球団内に釈然としない思いは当然残っている。中村球団本部長は「パウエルが先発?個人的には叩いてほしい。ただ選手たちには自然体で臨んでほしいね」と言葉を慎重に選びながらも言葉に力を込めた。

 問題発覚時には「同じアメリカ人として恥ずかしい」と話していた“闘将”コリンズ監督をはじめナインの気持ちも同じだ。過去、対戦打率・304、4本塁打、12打点と相性がいい主砲・カブレラも「パウエル?日本で7年間一緒にやってきたが苦手意識はない」と自信をのぞかせる。チームは混パから取り残されて首位と4ゲーム差の最下位だが「勢いをつけるには格好の相手」と中村本部長。対パウエルで一丸となり、浮上のきっかけをつかみたいところだ。

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2008年4月15日のニュース