近藤 オリ初勝利で「やっと一員に」

[ 2008年3月24日 06:00 ]

<西武・オリックス>6回を1失点に抑えプロ2勝目をあげた近藤

 【オリックス2―1西武】もう忘れていた1軍の勝利の味だった。開幕3戦目のマウンドを任されて6回1失点。近藤はしみじみと言った。

 「すごく久しぶりの勝利、すごくうれしい。オリックスで初勝利ですからね。やっとオリックスの一員になれた」
 01年夏の甲子園。日大三のエースとして日本一に貢献した。プロ1勝は近鉄時代の04年9月20日のオリックス戦(大阪ドーム)。以来、球団の消滅などつらい日々を経て1280日ぶりの2勝目を手にした。140キロ前後の直球を軸にカーブ、スライダー、チェンジアップを交えて西武打線をほんろう。味方エラーから背負った6回のピンチも踏ん張って「失策は仕方ない。チームみんなで点を取ってくれたし、後は僕が抑えようと思った」。結局、失点は2回のG・G・佐藤のソロの1点だけだ。
 開幕戦では、一緒にゴルフに出掛けるほど仲がいい同じ24歳の金子が快投を演じた。「刺激になりますね。金子ができるならボクにもできるという思いはありました」。入団時から比べて体重は7キロ増。昨年のウエスタンでは9勝を挙げ、最多勝と最高勝率の2冠を獲得して1軍へはい上がってきた。先発不足のチームの救世主となった右腕は「気を抜かず、勝ち続けたい」と言った。
 チームは開幕カードに勝ち越し。引き締まった近藤の顔には、飛躍の予感が漂っていた。

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2008年3月24日のニュース