千葉経大付・斉藤が13奪三振で完封

[ 2008年3月24日 13:59 ]

千葉経大付―興譲館 7安打完封した千葉経大付の斎藤

 第80回センバツ高校野球第3日は24日、甲子園球場で行われ、第2試合では千葉経済大付(千葉)が3-0で初出場の興譲館(岡山)を下し、2年連続で初戦を突破した。

 千葉経大付は4回、2四球に長短3安打、犠飛をからめて3点を先制。投げてはエース斉藤が7安打完封、13奪三振の力投を見せた。

 ≪生きた昨年1球の経験≫積み重ねた三振は13。1年前わずか1球で甲子園を去った右腕が、たくましい姿で戻ってきた。7安打完封で初戦を飾った千葉経大付の斎藤は「三振は狙っていなかった。完封できてよかった」と控えめに喜んだ。
 1回に、自己最速の144キロを記録するなど直球で押して3三振を奪った。その後も左打者には外に沈むツーシーム、右打者にはスライダーを決め球に5回まで毎回の10奪三振で安打は1本だけ。流れを引き寄せた。
 4回に味方に3点の援護をもらい、心に余裕も生まれたのか、後半は打たせて取る投球にスイッチ。7回1死から連打で一、二塁とされ、さらに中前打を許したが「走塁ミスに助けられた。ほっとした」と失点は免れた。155球で投げきった右腕に松本監督は「精神的に成長した。よく踏ん張った」と目を細めた。

 ≪突如崩れた妹尾≫興譲館の左腕妹尾は4回に突如崩れた。
 無死から稲葉に浴びた二塁打に「打たれたことで、慎重になりすぎた」。直後の四球で傷口を広げ、3点を失った。
 ただ、背番号11の妹尾にとって、この日が公式戦初先発。相手に左の好打者が多かったためで、大舞台で抜てきした小谷監督は「よく投げてくれた」と、6回までの力投を褒めた。

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2008年3月24日のニュース