連覇狙う常葉菊川が初戦突破

[ 2008年3月24日 11:27 ]

完投で明豊を破り、ガッツポーズをする常葉学園菊川・戸狩

 第80回選抜高校野球大会第3日は24日、甲子園球場で2回戦を行い、第1試合は常葉学園菊川(静岡)が6―4で明豊(大分)に逆転勝ちし、大会史上3校目の連覇へ好スタートを切った。

 常葉学園菊川は1―2の5回に中川の二塁打などで2点を挙げて試合をひっくり返し、6回にも2点を追加。左腕の戸狩が昨秋の九州大会を制した強打の明豊の反撃を振り切った。

 ≪不満残る完投勝利≫常葉学園菊川の左腕、戸狩は4失点の完投勝利にも「体が重く球に切れがなかった」と反省の言葉ばかり。3季連続の甲子園のマウンドでも初戦は緊張したそうで、ボール先行で4四死球の苦しい投球だった。
 打っては2安打2盗塁と奮闘。九回の打席では、ひざへの死球後に痛みをこらえて二盗し、直後の二塁打で貴重な追加点となる本塁を踏んだ。だが、頭には投球内容の不満しかないようで、連覇に向けて「無四球です」と課題を挙げた。
 ≪失策に泣く≫秋の九州大会を制した明豊は、春連覇を狙う常葉学園菊川にあと一歩及ばなかった。大悟法監督は6失点した2年生右腕の今宮について「コントロールの乱れに若さが出たかなという感じがした」とさばさばと話した。
 悔やまれるのは失点には失策が絡んだこと。「やらなくていい点だった。反省点が財産になると思う」と、夏への出直しを誓った。
 

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2008年3月24日のニュース