諸見里 師匠のカミナリに燃え4位浮上

[ 2009年11月28日 06:00 ]

<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ・2日目>2番、笑顔でギャラリーの声援に応える諸見里しのぶ

 女子ゴルフツアーのLPGAツアー選手権リコーカップ第2日は27日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6508ヤード、パー72)で行われ、諸見里しのぶ(23=ダイキン工業)が師匠のカミナリでよみがえった。12位発進となった前日に江連忠コーチ(41)にカツを入れられ、5バーディー、2ボギーの69をマーク。通算2アンダーの4位に浮上した。初日首位の横峯さくら(23=エプソン)は71で回り、通算4アンダーの2位。その差は2打に縮まり、3日目は賞金女王を争う両者が初日に続いて同組になった。メジャー(公式戦)初制覇を狙う上田桃子(23=ソニー)が通算5アンダーで単独首位に立った。

【第2R成績


 女王争いの結末はまだ見えないが、はっきりとした手応えは残った。「日に日に良くなってるので、あと2日間頑張ってきます」と話す諸見里の表情に明るい笑みが浮かんでいた。

 1番では1メートルのチャンスがカップに蹴られたが、すぐに気持ちを切り替えて2番でもピン手前3メートルのバーディーチャンスにつけた。3番でも再びピン手前3・5メートルに乗せると、これを沈めて初バーディー。右手を握って気合のガッツポーズを見せた。

 「きのうはコーチにめちゃくちゃ怒られました。どこに打って、どこに止めるかの意思が全く見られないって」。横峯と回った初日の1番パー4、2打目を9番アイアンで狙い、グリーン奥にこぼしてあっさりボギーを叩いた。このプレーに江連コーチの怒りが爆発した。

 女王争いの最終局面、ライバルとの直接対決のスタートホール。考えを巡らせた末のミスショットならいざしらず、漫然と打ってのボギー。「ただピンが奥だ、手前だというだけで何も考えないで打ってどうする。最終戦の大事な場面でウエッジとか9番で打ってボギーにしてるようじゃ勝負にならない」としっ責を受けた。

 初日のホールアウト後には、高低や球筋など一打一打に意味づけをして練習に取り組んだ。おかげでショットは復調し、2日目のパーオン率は前日の55・5%から77・7%に上昇。1打への意識が高まり、的確な状況判断からチャンスを量産した。

 首位とは3打差、横峯とは2打差。「初日は凄く負けちゃったけど、何とか踏ん張ってこられたので頑張ります」。集中力を研ぎ澄まし、再びライバルとの直接対決に臨む。

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2009年11月28日のニュース