風に恵まれなかった日本…奮闘の葛西は苦笑い

[ 2009年11月28日 09:31 ]

ジャンプ団体に出場した葛西紀明の1回目

 【W杯ジャンプ団体第1戦】日本はバンクーバー冬季五輪前に出場する唯一の団体戦で、風の運に恵まれずに下位に沈んだ。今大会は、風などの影響を考慮して得点を加減算する新方式ではなかった。2回とも130メートルを上回った葛西は「みんなの調子がまあまあ良かったので、3位は堅いと思っていた。悔しい」と苦笑いを浮かべた。

 事前合宿で好調だった伊東が2回ともK点のはるか手前までしか飛べなかった。これが結果に響いた。いずれも強い追い風で失速し「最悪。嫌なイメージが体に染みついてジャンプが崩れるのが嫌」と、気持ちを切り替えようと必死だった。
 コーチ陣に悲観ムードは全くない。みぞれが降ったりやんだりした上に、例年通り風が向きと強さを目まぐるしく変えた。クーサモのジャンプ台にもてあそばれたという側面が強いからだ。
 悪条件に当たった選手は飛距離を伸ばせず、昨季のW杯総合王者、シュリーレンツァウアー(オーストリア)も2回目は112メートルに終わった。昨季の世界選手権で2位のノルウェーは7位だった。日本のユリアンティラ・ヘッドコーチは「この結果は今後にあまり参考にならない」と冷静に話した。(共同)

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2009年11月28日のニュース