×

大学Information

【酪農学園大学】「野生生物と社会」学会大会で優秀ポスター賞受賞

[ 2016年11月19日 05:30 ]

 第22回「野生生物と社会」学会大会(11月4~6日、東京農工大学)で、大学院・酪農学研究科修士課程1年の栗木隼大さん(野生動物生態学研究室・佐藤喜和教授)が優秀ポスター賞を受賞した。研究テーマは「ヒグマの市街地侵入地点は予測できるか-出没防止のためのリスク評価の試み」。2010年から5年間にわたり、札幌市のヒグマ出没情報742件を解析し、凸状地とヒグマ出没の関係性を明確にした。

 シカやイノシシなど大型野生動物の分布拡大と生息数増加が全国的な規模で生じており、野生動物の生息域が拡大している。その結果、野生動物と人とのあつれきはかつてないほど深刻化し、地域の存続にまでかかわる問題へと発展している。

 こうした中、学会大会では、変動する社会においてどのように野生動物と共存し、野生動物管理のJapanモデルをいかに構築するかがテーマとなった。

 GISツールを用いて、森林が市街地に凸状に突き出している地域(凸状地)を抽出し、市街地割合、森林割合、凸状地からの距離、道路からの距離などの環境変数を解析。その結果、凸状地はヒグマが出没する可能性が高いことなどが示唆された。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る