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【文教大学】付加価値提供「コト売り」で経営立て直しの実証実験

[ 2015年2月27日 05:30 ]

 文教大学国際学部、那須一貴ゼミナールの学生が株式会社京王グリーンサービス(GS)の依頼を受け、「フラワーショップ京王 市ヶ谷店」の経営改善に取り組んだ。5日より店舗の一角で、花の持つ癒し効果や心理効果をアピールして購入を促す実証実験販売を開始する。

 同店は、京王GSが京王線沿線外に初めて出店した店舗で、昨年2月に東京都千代田区九段北にオープンした。

 那須ゼミナールは昨年、京王電鉄に対して「100円バス」経営改善提案をしており、その実績を評価され、同じグループ会社である京王GSの依頼を受け、今回の同店に対する経営改善プロジェクトが始まった。本プロジェクトは昨年11月に始まり、那須ゼミの3年生8人が参加している。

 学生から店への提案は「競合他社との差別化のために、花自体を提供する“モノ売り”から、付加価値を提供する“コト売り”へのシフト」。具体的には「コト売り」を行うツールとして、花が持つ癒やしの力や心理効果を利用。花の香り、色、アレンジメントの心理効果に基づき、店舗内の花に「安眠効果」「集中力アップ」「ダイエット効果」「ストレス解消」など、花ごとの癒やし効果を明記し、オフィス街と高級住宅街に囲まれた市ケ谷で、働く女性や主婦、女子大生などの悩みや希望に沿った花を提案する。

 店内には花を選びやすいように色別に陳列し、それぞれの効能などが一目でわかるPOPや、花の種類と効能を一覧にまとめたマトリックス表「花選びメニュー」を掲出する。一度訪れたら何度も訪れたくなるような、視覚と嗅覚と心を刺激する新しい店舗を作り上げた。那須ゼミ生は10日間交代で店舗に立ち、実際に接客・販売をする。

 今回の実証実験販売の結果を踏まえ、京王GSに対して4月に最終提案を行う予定。

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