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本田 “得意”ファーから頭で決める!

[ 2010年6月13日 06:00 ]

練習で軽快な動きを見せる日本代表MF本田

 【W杯南アフリカ大会・E組日本】カメルーン戦は1トップでの先発が濃厚な日本代表MF本田はヘッドでゴールを狙う。ブルームフォンテーンでの初練習では、パスがつながらないと「もっと早く動いて」と身ぶり手ぶりを交えてチームメートに要求。代表と所属クラブを合わせて公式戦12試合もゴールから遠ざかっているが、「一番大事なのはカメルーン戦。大事なところで点を取れるように準備している」と初戦を見据えた。

 7日のミーティングでは、カメルーンの守りの部分の映像を編集したDVDをチェック。クロスへの対応の際にボールサイドに意識が集中し、逆サイドのマークが甘くなる相手のウイークポイントが鮮明になった。本田は岡崎とは違って相手DFラインの裏へ飛び出す動きは苦手だが、ファーサイドに飛び込むヘッドは得意の形。練習でもクロスに対して逆サイドに突っ込むパターンを繰り返しており、「カメルーンは細かい部分でケアできないところがある」と目を光らせた。代表で最後の得点となった3月3日のバーレーン戦でもヘッドでゴール。岡田監督からも「ヘディングが強い」と太鼓判を押されており、カメルーン戦では大きな武器となる。

 ゴールに飢えている。公式戦最後の得点は3月26日のロシアリーグ・アンジ戦で、2カ月以上もゴールがない。3月16日の欧州CLセビリア戦で直接FKを決めて注目を集めたが、その後の物足りなさは自身が一番感じている。名古屋時代は得点よりアシストに喜びを感じていたが、欧州でプレーを続け意識は変化。「どんな形でもいいからゴールが欲しい」と結果を求めるようになった。

 本職は攻撃的MFで、1トップでの国際Aマッチ出場経験は1度もない。10日のジンバブエとの練習試合が唯一のテストでぶっつけ本番に近いが、「引いてボールを受けても怖くない。前で我慢することを心掛けたい」と感覚はつかみつつある。カメルーン戦前日の13日は24回目の誕生日。最高の舞台で自ら“祝砲”を決める。

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2010年6月13日のニュース