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【城彰二のツボ】トップ下で持ち味発揮したメッシ

[ 2010年6月13日 13:53 ]

<アルゼンチン・ナイジェリア>相手MFカイタにマークされるメッシ

 【城彰二のツボ アルゼンチン1―0ナイジェリア】アルゼンチンは相手を崩すまでのプレーはよかったが、フィニッシュの精度を欠いた。初戦で硬かったということを差し引いても、物足りなかった。勝つには勝ったが、勢いに乗れる試合ではなかった。

 それでも、メッシをトップ下のような位置でプレーさせたのはよかった。3トップのサイドに入った場合、相手DFはコースを限定できるようになり守りやすくなる。自由に動けるポジションに入ったことで、彼の持ち味が出た。ナイジェリアは身体能力の高い、足の長いDFがそろっているが、そこを突破していくあたりに非凡な才能の片りんが見られた。相手GKの好セーブもあってノーゴールに終わったが、次の試合でゴールを決められれば調子に乗っていくはずだ。

 この日は右サイドバックにMFのグティエレスを起用したが、ポジショニングなどに問題があった。全体が疲れてきた終盤にはFWからDFまでの距離が間延びしたため攻め込まれた。中盤のプレッシャーもちぐはぐだった。優勝を狙うためには、フィニッシュの精度を上げるとともに、守備の修正が必要となる。(元日本代表FW)

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2010年6月13日のニュース