北朝鮮　Ｗ杯映像を無断で録画放送か

　聯合ニュースによると、北朝鮮の朝鮮中央テレビは１２日夜、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会の開幕戦、南ア―メキシコ戦を録画放送した。朝鮮半島の総括中継権を持つ韓国のＳＢＳテレビは、映像の無断使用だとしている。

　開幕戦は約１時間２０分放送され、夜のニュースでも開会式の様子が映像付きで３分程度報じられたという。
　ＳＢＳはＷ杯開会前に北京で北朝鮮側と中継に関する実務接触を行ったが、韓国海軍哨戒艦沈没による南北関係悪化などを受け交渉が中断した。
　北朝鮮は日韓共催の２００２年大会では試合映像などを無断で録画放映。前回０６年のドイツ大会では韓国側が北朝鮮側に提供することで事前に合意していた。

　一方、１３日の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」と内閣などの機関紙「民主朝鮮」は、Ｗ杯の開幕式の様子と、南ア―メキシコの開幕戦が行われたことを短く報じたが、試合結果は伝えなかった。（共同）