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GKが信じられないミス…初戦から弱点を露呈したイングランド

[ 2010年6月13日 11:28 ]

<イングランド・米国>前半、ボールを後ろにそらすGKグリーン

 【W杯1次リーグC組 イングランド1―1米国】優勝候補にも挙げられていたイングランドだったが、弱点が早くも露呈した。MFジェラードの先制ゴールで1―0とした前半40分、米国MFデンプシーのミドルシュートを正面で止めようとしたGKグリーンだったが、これをファンブル。ボールは背後へ転がり、ゴールに吸い込まれてしまった。試合後、グリーンは「恐ろしいミスだったが、切り替えるしかない」と話した。

 30歳のグリーンはW杯、欧州選手権とも出場経験がなく、大舞台は今大会が初めて。抜群の安定感が長所のはずだったが、初めて踏んだW杯のピッチで大きなミスを犯してしまった。

 もともとイングランド代表のGKは人材不足だった。前回大会の正GKロビンソンは08年欧州選手権の予選でキックを空振りして失点するなどミスを連発。予選敗退の“戦犯”にされて定位置を失った。ベテランのジェームズはW杯欧州予選の途中で負傷。この日のドロー発進の“戦犯”となったグリーンが後を受けて正守護神となった。しかし絶対的な評価を獲得することができず、今季バーミンガムで急成長した23歳のハートも含め、3人の中で誰が本大会で起用されてもおかしくない状況だった。カペッロ監督は5月30日の日本との強化試合で、前半はジェームズ、後半はハートを起用。最後までテストを繰り返していた。

 DFファーディナンドの離脱でテリーの相棒となったセンターバックのキングも、米国戦で外転筋を痛めて途中交代。イングランドにとって不安だらけの初戦となった。

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2010年6月13日のニュース