【どうする家康 どうする大河絵?!】最終話 ありがとう、神の君 お疲れさま…心優しき白兎――完。

[ 2023年12月24日 17:01 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「どうする家康」最終話大河絵 どうする大河絵?! ありがとう神の君 お疲れさま…心優しき白兎――完。
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は17日、ついに最終話が放送された。

 昨年の三谷幸喜氏脚本「鎌倉殿の13人」のイメージイラスト全48話分と3枚の“大河絵巻”を描いたイラストレーター石井道子さん。“大河絵”“鎌倉絵”“殿絵”と人気を博した。大河ドラマ62作目となる「どうする家康」でも、前作「鎌倉殿の13人」に負けず劣らない“クセ強”キャラたちを石井さんが描き続けてきた。

 先週の最終話は「神の君へ」・徳川家康(松本潤)は豊臣との決戦に踏み切り、乱世を終える覚悟で自ら前線に立った。真田信繁(日向亘)らは家康の首をめがけて攻め込む。徳川優勢の中、千姫(原菜乃華)は茶々(北川景子)と豊臣秀頼(作間龍斗)の助命を訴えたものの、家康が下した決断は非情だった。翌年(元和2年、1616年)、高僧・南光坊天海(小栗旬)は家康の偉業を称え、乳母・福(のちの春日局)(寺島しのぶ)は竹千代(のちの徳川家光)に“神の君”の逸話を語る。江戸が活気に満ちあふれる中、家康は突然の病に倒れ…という展開だった。

 1年間に渡って石井さんが書き続けてきた大河絵(どうする絵)。最終話も信長、お市に続き炎に消えた茶々と秀頼の壮絶なラストに始まり、高僧・南光坊天海役でサプライズ登場した“北条義時”小栗旬、ナレーションを務めてきた寺島しのぶも乳母・福(のちの春日局)役で登場。さらに、最後は瀬名や信康、絆深き徳川家臣団が続々と「殿」に「ありがとうございました」と感謝を伝えるなど、盛りだくさんの拡大版だった。

 まさに“どうする最終回”。描きどころ、印象的なシーンも多く、登場させたい人は数知れず…。しかし、やはり「どうする家康」。家康の生涯、ラストはどうだったのか…。その思いを込めて石井さんが描いた“最期の家康”。瀬名や信康、数正や忠次、そして天海に春日局に阿茶局ら「どうする家康」を1年間彩った多くのクセ強キャラたちは、昨年の「鎌倉殿の13人」でも好評を博した「大河絵巻」で再集合します。

 終盤は老境を迎えた家康の苦悩や葛藤、孤独や悲哀が浮き彫りに。本来は戦を好まぬ“白兎”が幾多の出会いと別れを繰り返し“狸”に変貌。ついには“神代の昔の大蛇(オロチ)”とまで畏れられた。自らも含め“乱世の亡霊”を葬り去った「大坂夏の陣」。南光坊天海や春日局が語る“神の君”。そこから、家族や家臣団、そして視聴者しか知らない“本当の家康”へ。最後は“戦なき世”と引き換えに失われていった家康の日々の、ささやかな幸せが、家族や家臣団と一緒に笑う光景とともによみがえった。

 瀬名と夢見た安寧の世。そして約260年の長きに渡って続いた江戸時代の始まり。ありがとう、殿。ありがとう、神の君。そして、お疲れさまでした…心優しき白兎――。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでは昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に続いて2度目の大河絵連載。

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