松竹新喜劇、「曽我廼家」継承の3人が涙と笑顔で決意 渋谷天外「若手が引っ張ってほしい」

[ 2021年10月4日 17:51 ]

「改名証」を手にはしゃぐ(後列左から)竹本真之、植栗芳樹、桑野藍香と(前列左から)藤山扇次郎、渋谷天外
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 松竹新喜劇代表の渋谷天外(66)が4日、大阪市内で劇団の「錦秋公演」(11月6~21日、大阪松竹座)の製作発表を行った。

 同公演で日本の喜劇を生み出した名門屋号「曽我廼家(そがのや)」を継承する若手俳優3人を紹介し「喜劇のルーツをにおわせる大事な名前。彼ら若手が引っ張っていって劇団を継承していって欲しい」と激励した。

 曽我廼家一蝶に改名する植栗芳樹(39)は、手渡された改名証を手にうっすら涙をにじませ「間違いなく劇団の中心になる藤山扇治郎さんを支える最強の2番手でいたい」。曽我廼家いろはとなる桑野藍香(29)は、名優だった故・酒井光子さんを目標に掲げ「どっしりとした役者に」と息の長い活躍を誓った。天外の付き人をへて曽我廼家桃太郎を名乗る竹本真之(35)は「名前通り、誰からも愛される役者に」と愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔で抱負を語った。

 会見に同席した扇治郎は「この継承は自分のこと以上にうれしい。ゆくゆくは、僕らの名前を“継ぎたい”と言ってもらえるよう、皆で手に手を取って頑張りたい」と力強く結んだ。

 公演は、劇団創設メンバー・浪花千栄子を描いたNHK連続テレビ小説「おちょやん」の劇中劇で話題になった「お家はんと直どん」に名作「お祭り提灯」の2本立て。18歳以下の子ども無料席もある。

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2021年10月4日のニュース