小倉智昭氏 肺にがん転移で入院、抗がん剤治療 コロナ禍での闘病ボヤキ「誰も見舞いに来られない」

[ 2021年10月4日 11:18 ]

肺にがんが転移した小倉智昭氏は手術せず抗がん剤治療で完治を目指す
Photo By スポニチ

 スポニチ本紙の取材で肺にがんが転移したことを明らかにした、2018年に膀胱(ぼうこう)がんの手術を受けたキャスターの小倉智昭氏(74)が4日、文化放送「くにまるジャパン 極」(月~金曜前9・00)にゲスト出演。抗がん剤治療となった経緯などを明かした。

 小倉氏は16年5月に膀胱がんを公表。医師の勧めで、18年11月に膀胱の全摘手術を受けた。今回の公表では「ステージ4」ということだが、あくまでも原発は膀胱がんで、肺への転移ということになり、「正しく言えば、ステージ4の膀胱がんの肺への転移」と情報を“修正”した。医者から「膀胱の転移がんというのは切除とかはできずに、身体全体のどこに転移しているかわからないから、抗がん剤治療しか方法がありません」と説明を受けたとし、抗がん剤治療をすることになった経緯を明かした。

 この日はフジテレビ「とくダネ!」で長年共演し、自身も血液のがんである悪性リンパ腫を「抗がん剤治療」で乗り切った笠井信輔アナウンサー(58)と共演。笠井アナを「抗がん剤の先輩」と称した小倉氏は「(病気も違うので)使う薬とかは違うと思う」としながらも「僕の場合は1週間に1回とか2回とか抗がん剤を投与して、3週間やったら1周休んで1クール。その最初の1クールが年齢も考えたり、肺だからコロナのこともあるし、白血球が抗がん剤で下がったりするので、感染症に弱いので、やはり病院に入ってもらいたいという、できれば。糖尿(病)もあるし。入って、1クール終えたら、次のクールからは通院で3クール。通して4か月ぐらいは抗がん剤を打たなきゃダメ。その間、感染症も怖いし、何があるかわからないから、通院とはいえ、なるべく大人しくしていてください、仕事もちょっとは考えないほうがいいですね!と言われている」と明かした。

 さらに、今はコロナ禍。「まだコロナのことがあるから、誰も見舞いにも来られないし、家族たりとも面会できないわけよ。先週の土曜日にPCR検査をして、それで何も連絡来ないから6日に入るってことでしょうね」と淡々を状況を説明した。

 自身もフジテレビ退社直後の病気発覚だった笠井アナも「がんってこれから大事な時って時になってしまう人って結構多い。僕はフリーになってすぐでしたけど、小倉さんも新しい会社作ったばっかりだったので、これからって時だったから私も驚きましたけど」とコメント。小倉氏も「新しい社員も5人入れたりとかしたんで、ちょっと頑張らないと食わしていけないからね」と治療に前向きに向かう思いを明かした。

 小倉氏は22年間、総合司会を務めたフジテレビの情報番組「とくダネ!」が3月末に終了してから半年。この間、小倉氏はテレビやラジオ番組に積極的に出演し、夏には同局の「東京五輪 情報スペシャルキャスター」を務めた。芸能活動以外の拠点となる会社も新たに立ち上げるなど、精力的に仕事に取り組んでいた。

 がん転移が明らかになったのは9月下旬。体調に異変はなかったが定期健診で異常が見つかり、詳しい検査を行った結果、ステージ4のがんと診断されたという。同25日に放送されたフジテレビ「小倉ベース」の収録時には転移が分かっていたが、普段通りの明るい本音トークを展開。今後は6日に入院し手術は受けず、抗がん剤治療で完治を目指す。10月いっぱい入院し、11月はリハビリと療養期間に充てる予定という。

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月4日のニュース