講談界初の人間国宝・一龍斎貞水さんが81歳で死去 芸歴65年、先月25日まで高座務めていた

[ 2020年12月9日 16:11 ]

一龍斎貞水さん(09年撮影)
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 講談界で初めて人間国宝になった講談師の一龍斎貞水(いちりゅうさい・ていすい、本名・浅野清太郎)さんが3日、肺がんによる肺炎を併発して亡くなったことがわかった。81歳だった。

 貞水さんの公式ツイッターである「貞水企画室」が9日に更新され「講談師・一龍斎貞水(本名=浅野清太郎)は令和2年12月3日午前3時35分 都内病院にて肺癌による肺炎を併発し逝去いたしました(行年81歳)」と報告。

 「最後の高座は11月25日自身の主催による『連続講談の会』の会 読み物は前座時分盛んに高座にかけ基礎を築いた『金毘羅利生記』でした。65年の芸道を全うできましたのもお支えくださった皆様のおかげございます」と記した。

 「『偉大なる未完成で終わりたい』これは座右の銘としてきた言葉であります。最期まで『いつか出来るようになりたい読み物がある』『まだまだ取組みたいこともある』と仰っていました 偉大なる未完成で貞水は旅立ちました」と追悼した。

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2020年12月9日のニュース