巨人・泉　能登に勇気与える1069日ぶり勝利　自身も祖父母の家で被災「活躍で少しでもいい影響を」

セ・リーグ   巨人9－4広島 （ 2024年4月12日    東京D ）

＜巨・広＞巨人移籍初勝利をあげた泉　（撮影・西川祐介）
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　ソフトバンクからトレード加入した巨人・泉が2―4の6回に移籍後初登板。1回を無失点に抑えると直後に打線が一挙7得点で逆転し、21年5月9日以来、1069日ぶりのプロ4勝目が転がり込み「移籍後初登板で勝利が回ってくるのはびっくり」と笑った。19年のプロ初勝利も4月の東京ドーム。「ちょうど初勝利も1年目の4月だった。その時思い出すような感じで、凄い感慨深い」と振り返った。

　キャンプ1軍スタートも開幕は2軍で迎えた。「技術的にというよりかは、僕の場合、ホークスの時もずっと言われていたんですけど、気持ちの問題」。2軍では6試合で無失点と結果を残しチャンスをつかんだ。ともにトレード移籍した高橋礼が開幕ローテーション入りし2試合連続で好投。「僕も移籍してきて、ジャイアンツファンの方々の期待に応えたいなっていう思いだけでやってきた」とホッとした表情を浮かべたが「まだまだ。これからもっと信頼を勝ち取っていけるように頑張りたい」とすぐに引き締めた。

　石川県出身の27歳。七尾市の祖父母の家で新年を過ごしていた際に能登半島地震が起き、自身も避難所で一夜を明かした。「全部が全部わかる訳ではないですけど、僕も経験した人間として分かる部分もある」。故郷への思いは強く「自分の活躍で何か少しでもいい影響を与えられたら。本当に僕の目標はそこだけ」と決意を口にした。