昨年現役ドラフトで加入の日本ハム・水谷 プロ初出場&初先発でプロ初安打&初打点

[ 2024年4月12日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム3-6ソフトバンク ( 2024年4月11日    北九州 )

<ソ・日>3回1死満塁、適時打を放つ水谷(撮影・成瀬 徹)
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 昨年11月にソフトバンクから現役ドラフトで加入した水谷瞬外野手(23)が11日のソフトバンク戦に「6番・左翼」でプロ初出場&初先発した。3回には、記念すべきプロ初安打&初打点となる同点左前適時打もマーク。高卒でプロの世界に飛び込み、5年間育ててもらった球団とファンの前で元気な姿を見せた。

 鋭い打球が左前で弾む。大歓声をかみしめるように、水谷は両拳を突き上げた。高卒6年目で記念すべきプロ初安打&初打点をマーク。古巣の前で成長を見せつけた。

 「5年間、育てていただいた球団。やっぱり九州で一本出せたのが、一番うれしい」

 2点を追う3回に1点を追加し、なおも1死満塁。相手先発・大関の初球チェンジアップに食らいついた。鋭い打球は三塁・栗原のグラブをかすめ、左前に抜ける同点の適時打。「5年間、苦しかったんですけど…。良かった」。記念球は試合後、観戦に来ていた母に手渡した。

 石見智翠館から18年ドラフト5位でソフトバンクに入団。未来の大砲候補として期待されたが、ケガや厚い選手層の壁に何度も1軍出場は阻まれてきた。昨夏には約2カ月半、3軍でもプレー。それでも腐ることなく、自らを磨いていた昨年11月に、現役ドラフトで日本ハムへの移籍が決まった。

 昨オフに新調したグラブの手のひら部分には「Ask yourself 092」と刻んだ。「092」は福岡県の市外局番であり、「Ask yourself」は自問自答という意味。新天地でもその言葉を見返し「092の悔しさは忘れていないか?」と自らに問いかけてきた。

 「ド緊張です。昼からご飯入らなかった」と、苦笑いした水谷は「次またチャンスもらえたら、そこで結果を出せるように」と続けた。ここからがスタート。北九州でプロとしての第一歩を踏み出した。(清藤 駿太)

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