阪神2番手・ゲラ、登板6試合目の初失点で初黒星 9回に田村への155キロが甘く…

[ 2024年4月12日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0ー1広島 ( 2024年4月11日    甲子園 )

<神・広>9回2死二塁、阪神・ゲラは田村に適時打を許す
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 阪神の新助っ人・ゲラが、来日初黒星を喫した。この日の試合前まで5試合で4ホールド、1セーブ、防御率0・00を誇ったが、登板6試合目にして「0」の牙城が崩れた。

 0―0の9回から2番手として登板。先頭・小園に右前打を許すと、続く堂林に犠打で送られ、1死二塁のピンチを背負った。それでも続く代打・松山を苦しみながらも7球を要して空振り三振に仕留めて2死にこぎ着けた。だが…。カウント1―1から田村へ投じた3球目の155キロ直球が、内角高めに構えた梅野のミットよりもやや真ん中寄りに甘く入った。同点の9回、1点もやれない状況で外野陣は前進守備を敷いていたことも、右腕にとっては、不運だった。打球は無情にも中堅手・近本の頭を越えた。試合後は、報道陣の問いかけにも無言を貫き、引き揚げた。

 言葉を発しなかった右腕に代わって、女房役を務めた梅野が前を向いた。「結果が出てしまっているからアレかもしれないけど、ハビー(ゲラ)とやることはシーズン通して変わらないので、しっかりやっていきます」

 投手戦に競り負け、チームはカード負け越し。だが、まだシーズンは序盤も序盤。この苦い経験が、きっと勝負どころで生きてくるはずだ。(松本 航亮)

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