魔人ブウ並みの破壊力! ソフトB山川が4番確定弾 8戦4発に小久保監督明言「いいんじゃないですかね」

[ 2024年3月9日 05:00 ]

オープン戦   ソフトバンク3ー5ロッテ ( 2024年3月8日    ZOZO )

<ロ・ソ>初回、ソフトバンク・山川は先制2ランを放つ(撮影・沢田 明徳)
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 2024年シーズンの4番を託された。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が、8日のロッテ戦で対外試合8戦4発となるアーチを描いた。打順について明言してこなかった小久保裕紀監督(52)も、4番に据えるつもりであることを初言及。本塁打王奪回に燃える右の大砲の語った驚きの「目標値」も明かした。対外試合の連勝は8で止まったが、山川を打線の“中心”に置き、得点力の高い並びを描いていく。

 「4番・一塁」でスタメン出場した山川が、ロッテの開幕投手・小島から豪快な一発を放った。初回、2死一塁の場面で1ボール1ストライクからの直球を完璧に捉えた。

 打球は左中間スタンド中段へ一直線。恒例の“どすこいポーズ”を繰り出し「しっかりと自分のスイングができました。行ったなという打ち方はできたと思います。開幕に向けて、いい感覚を続けていきたいと思います」と振り返った。

 これで対外試合8戦4発の大当たり。状態の良さを「準備の調子がいいんでしょうね」と表現する。「結果の調子は打ってみないと分からないところなので。数字は後からついてくるもの。準備がしっかりできているのかなと思います」と続けた。この日はプレーボール時点で気温6度と冷え込む中で、普段から時間を割いているウオーミングアップをさらに入念に行い備えた。その直後のド派手な一発でもあった。

 実績はもちろん、野球への姿勢も含めて小久保監督も頼もしさを感じている。打順に関してはさまざまなパターンを想定して明言してこなかったが、今季の4番を任せるつもりであることを初言及した。「そこ(4番)でいいんじゃないですかね。その前の並び、前後をどうするかだけはありますけど」。まずは“中心”に右の大砲を置き、2024年の打線を組んでいく。

 春先の量産モードにも指揮官は驚かない。過去3度、獲得した本塁打王奪回への思いは伝わっている。昨季はチームメートとなった近藤、ロッテ・ポランコ、楽天・浅村が26本塁打でタイトルを獲得したが「本人は(26発を)前半でクリアしますぐらいのことを言っていたので。これぐらいのペースで打つでしょ」。山川とのやりとりの中で出てきた高い目標値の一端を明かし、笑みを浮かべた。

 小久保新体制のもとでV奪回を目指すシーズン。「4番・山川」が強力打線の中核として、シーズンでもアーチを量産する。(木下 大一)

 ○…山川が漫画家・鳥山明氏の訃報に「まだお若いのに…」と神妙な表情を見せた。自らの打撃について突き詰めて考えるタイプ。リフレッシュの意味も込めて、30分ほど漫画を読んでから就寝するのが日課だ。名作「ドラゴンボール」も愛読した作品。「小さい時は外で遊ぶことが多く、テレビや漫画をあまり見てなくて。(ドラゴンボールは)大人になってから全部、読みました」。好きなキャラクターを問われると「似てるから」と魔人ブウの名を挙げた。

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