大阪桐蔭　歴代最多5度目の優勝へ　最初の関門は「北の雄」北海　宮本主将「初戦に100%の力を」

組み合わせが決まりポーズを決める大阪桐蔭・宮本主将（左）と北海・金沢主将　（撮影・亀井　直樹）
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　大阪桐蔭は第5日の登場に決まった。伝統校の北海とは春夏通じて初対戦。昨秋神宮大会ではバックネット裏から観戦した主将の宮本真司郎（3年）は「スゴく力のある、粘り強い野球が印象的。負けないように準備したい」と表情を引き締めた。東邦（愛知）に並ぶ歴代最多5度目の優勝を目指す今大会。同ブロック8校には、大阪桐蔭以外にも優勝経験4校が集まった。

　「どこに入っても、自分たちの野球をやるだけだと思う。あまり先を見ることなく。先ばかり見たら、足をすくわれてしまう。どこに勝ったからといっても安心することなく、とにかく一戦一戦を大事にしたい。まずは、初戦に全員が100％の力を出し切れるように」

　新基準のバットについては「高いフライになると、全部捕られてしまうので、とにかく低く強く」を徹底。解禁後の練習試合では、徳丸快晴（3年）やラマル・ギービン・ラタナヤケ（3年）ら主軸を中心に長打を重ね、的確に芯で捉える技術力を求められることは、むしろ望むところだ。

　昨夏は大阪大会決勝で敗れ、2季ぶりの聖地。西谷浩一監督は「悔しさが、このチームのスタートの根底にある」と表現し、あと1勝で高嶋仁氏（智弁和歌山名誉監督）の歴代最多68勝に並ぶことには「監督の勝利数ではなく、勝つこと。勝ちたい。勝っていけば、そこにもつながると思う」と一戦必勝を強調した。