セガサミー・岩本 中大同期の巨人・西舘に負けん!制球力で「2年後プロ」

[ 2024年3月9日 05:00 ]

セガサミー・岩本
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 【スポニチ大会注目のルーキー】同期には負けたくない。セガサミーの最速149キロ右腕・岩本が社会人デビューを心待ちにしている。「社会人最初の大会なので緊張はするけど、チームを勝たせられる投球をしたい」。2年後にプロ入りという目標へ制球力を武器に新天地での道を切り開く。

 中大では高い壁に阻まれた。「キャッチボールの相手が4年間西舘(巨人ドラフト1位)でした。しかも学年が上がるにつれ凄くなって」。岩本はブルペンから球速を求めた末、フォームを崩した。

 目が覚めたのは2年冬。茨城に帰省した時、石岡一のエースで甲子園出場時のフォームに戻すのではなく、バランスを重視し内外角に投げ分ける投球術を磨こうと決意した。翌春は東都リーグ初勝利を含め2勝。大学最終学年は勝利なしながら春秋11試合に登板した。

 セガサミーでの初先発は2月15日、オリックス2軍との練習試合だった。4回完全投球。「広岡さんや野口さんを抑え、自信になりました」。5日には東芝とのオープン戦にも先発し、3回4安打1失点で3奪三振。西田真二監督は「スライダーもいいし、もう完成度も高い。楽しみです」とスポニチ大会デビューを示唆した。

 西舘以外の同期も、石田裕はDeNA5位、大栄陽斗はトヨタ自動車に入社した。「大栄と“2年後、一緒にプロへ行こう”と話しているんです」。19年8月、母・美由起さん(享年52)が肺がんで亡くなった。社会人門出のマウンドでも好投し、夢をかなえ、改めて母の墓前に吉報を届けるつもりだ。(伊藤 幸男)=終わり=

 ◇岩本 大地(いわもと・だいち)2001年(平13)10月16日生まれ、茨城県出身の22歳。小2から野球を始め、石岡一では1年秋からエースに。翌秋の茨城県大会で4強に導き、選抜21世紀枠で甲子園に出場も初戦敗退。中大では3年春に東都大学リーグ戦2勝も4年春秋は勝利なしで通算2勝7敗。1メートル75、86キロ。右投げ右打ち。

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