DeNA スーパーカートリオ改め「スーパーカーナイン」 12球団断トツOP戦13盗塁

[ 2024年3月9日 05:20 ]

オープン戦   DeNA4ー4日本ハム ( 2024年3月8日    横浜 )

<D・日>5回、二盗成功の梶原(撮影・島崎忠彦)
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 本拠地のダイヤモンドをDeNAナインが駆け抜けた。「スーパーカーナイン」が1試合3盗塁。チーム盗塁数は、オープン戦12球団断トツの13となり、次ぐ日本ハムの6の倍以上だ。「やみくもに行けとは言っていない。データもある」と三浦監督。春季キャンプで取り組んだ走塁改革が形となりつつある。

 口火を切ったのは3―3の4回1死一、三塁。一塁走者の関根が二盗に成功した。続いて5回に梶原、6回に森敬も二盗に成功した。中でも梶原は、3―4の展開で三進後に生還。足で同点とした。

 98年日本一に先頭打者で導いた石井チーフ打撃コーチに、今季から走塁兼一塁ベースコーチの肩書がついた。さらに昨季は楽天の1軍野手総合兼外野守備走塁コーチとして小深田を盗塁王に導いた佐竹学氏をアナリストで招へいした。2人がタッグを組み、走塁技術を徹底指導している。

 石井コーチは「今年は走塁で“事を起こそう”と言っている。佐竹のおかげ」と話し、5年目の森敬も「自分はとにかく走らないと」と拳を握った。

 3位だった昨季は、チーム盗塁数33は12球団ワーストだった。優勝の阪神はリーグトップの79盗塁と、走力の差を見せつけられた。80年代には高木豊、加藤博一、屋鋪要の「スーパーカートリオ」が一世を風靡(ふうび)した。今春は3盗塁の林を筆頭に、ドラフト1位の度会(ENEOS)らアピールする若手8選手が既に盗塁を決め、「スーパーカーナイン」が躍動。チームスローガンに「横浜進化」を掲げ、指揮官の「(盗塁は)キャンプからの取り組みを続ける。去年よりも進化しています」という声が力強かった。(大木 穂高)

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