ドジャースの正中堅手・アウトマンがOP戦1号 昨季ナ・リーグ新人王投票で千賀に次ぐ3位

[ 2024年2月26日 11:26 ]

2回にオープン戦1号本塁打を放ち、チームメートとハイタッチで祝うアウトマン(AP)
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 ドジャースの正中堅手ジェームズ・アウトマン(26)が25日(日本時間26日)、アスレチックス戦に「8番・中堅」でスタメン出場。ソロ本塁打を含む2安打をマークした。

 第1打席は2回2死走者なし。昨季13試合に先発した左腕カイル・ミュラーの甘く入った変化球をとらえ、右中間へ第1号。2打席目も4回、2死走者なしでライトにヒットを放つと、その後二盗を決め、捕手のパスボールで三塁に進んだ。

 右投げ左打ちのアウトマンは18年のドラフト7巡で、22年7月31日にメジャーデビュー。その試合で本塁打を含む3安打3打点をマークして話題になった。23年は開幕メジャーでスタメンに名を連ね、151試合に出場、センターで124試合先発し、23本塁打、16盗塁。守備範囲が広くスタットキャストの指標OAA(Outs Above Average/野手が平均よりどれだけ多くのアウトを奪っているか)では「+9」で、メジャーの外野手では7位に入った。ナ・リーグ新人王投票ではコービン・キャロル、千賀滉大につぐ3位だった。

 190センチ97キロのがっちりした身体。高校時代は野球では捕手、アメリカンフットボールではラインバッカーで活躍した。大学から野球に専念、外野に転向した。しかしながら、フットボールのブロックやタックルに耐えてきた身体は硬く、石器人のようなごつごつしたスイングだったと言う。ドジャースに入団してから、流れるような優美な動きができるように、トレーニングで段階的に身体を改造、スイングも一から作り直した。

 大変だったのは20年。新型コロナでマイナーの試合が全てキャンセルされた時だった。カリフォルニア州北部のエリアスカウトが、近所に住むドジャースのマイナー選手たちをサクラメントの大学に週に2度集め、練習させた。

 メンバーはほとんどが投手だったが、おかげでたくさん打席に立ち、打つことができた。投手の意見を聞きながらスイングを洗練させていった。マイナーで21年、22年と打撃成績を上げ、23年の開幕メジャーを勝ち取っている。昨季は23本塁打だったが、左投手からはわずか1本。しかしこの日は左腕ミュラーの変化球をとらえ、首脳陣に印象付けた。

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