藤川球児氏 新人研修で講演 大谷、由伸のように「どこに出ても恥ずかしくない選手に」

[ 2024年1月12日 17:35 ]

<NPB新人研修会>藤川球児氏が研修会の講師として新人選手に講義(撮影・篠原岳夫)
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 日本野球機構(NPB)の新人研修会が12日、開催され、12球団の新人選手らが参加。阪神の藤川球児・球団本部付スペシャルアシスタント(43)が講演した。

 藤川氏は講演後「初めてだったみたいですけど、質問形式にしてもらって。会話のキャッチボール。今はSNSとか、みんなキャッチボールするパターンが多い。僕は講義、講演というよりは、みんなとダイレクトにやりたかったんで。ある意味で言うと、選手たちのメモ取るタイミングとかも、そういうおかげでうまくはまったんで。それは彼らに少しでも残ってたらいいなと思いますけどね」と、質疑応答も取り入れたことを明かした。

 後輩プロ野球選手に伝えたいこととして、「当たり前のことを当たり前にやるっていうところと。現役中よりも年齢を重ねるに連れて、そっちの動きの方、社会生活を送るということは重要になっていく。彼らに特に強く言いたいのは、その辺かな。子供たちも見てるし。大谷選手や山本由伸投手、人間的にも素晴らしい選手もたくさんいる。そういった鏡があるんで、今は。彼らのような、どこに出てもカッコよくて、恥ずかしくないような選手になってほしいなというのは伝えました」と述べた。

 自身が新人の頃に印象に残ってることとして、「僕は有難いことに1年目が野村克也監督。すごく厳しかった。講義の中でも言いましたが、大学生とか社会人の卒業の選手たちはおそらくそういう教育は終わってるけど、高校生に関してはまだまだ子ども。成人は18歳で来ますが、どこまで行動とか言動に責任が持てるかというのは、僕自身考えても思い出して、考えさせるところがあったので。野球選手である前に社会人であれというような、格言的なところを頂いた言葉で。今43歳でもう20数年経った今でも影響が残っている。それが後輩に残っていってくれたら、僕自身より、監督がやったことが残っていくのが嬉しい」と語った。

 質疑応答では抽象的な質問が多かったといい「やっぱり真面目だなという印象ですね」と振り返った。

 また「影響力を持った選手であること。明るい表情で、時には勝負事だから鬼気迫る表情になるんですけど。今の時代に求められてる、フワッと抜けたような明るい瞬間というのは、野球界でも非常に大事になると思うので、そういう選手になってほしい」と期待した。

 また、成功する・しないの分かれ目として「自分でセルフコントロールして、自分自身で野球生活を作り上げること」を挙げた。「彼らも憧れがあるので、メディアで扱われたい、扱われたいというのはすごく強いんだと思いますが、そんなことより野球がすごければ勝手に上がってくる、っていう話はしました」と明かした。

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