阪神・高橋遥人 143キロ出た! 復活へ着々25球「良くなっている。停滞している感じもない」

[ 2024年1月12日 05:15 ]

ブルペンで投げ込む阪神・高橋(撮影・大森 寛明)
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 阪神・高橋が、今年初めて捕手を座らせた状態でブルペン投球を行い、最速143キロを計測。完全復活へ向けて順調な回復ぶりを示した。

 「年末も3、4回(捕手を)座らせて投げて、それよりも今日の方が良くなっている」

 鳴尾浜球場のブルペンから、乾いた捕球音が周囲に響き渡った。同時刻に行われていた新人合同自主トレに熱視線を送っていた虎党も、思わずブルペンに目を向けるほどの迫力だった。直球だけを投げ込み全25球。ブルペンに設置されたトラックマン(高性能弾道測定器)は最速143キロを計測した。自己最速152キロにはまだ及ばないが、「停滞している感じもない」と一定の手応えを口にした。

 一方で慎重な姿勢も示した。打者相手への投球を2月上旬に再開させる青写真を描く左腕だが、それに引っ張られるつもりもない。「投げられればいいですけど、そんな(そこにこだわる)感じはない。流れに身を任せて」と目の前に集中した。22年4月に左肘の内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、現在は昨年6月に受けた左肩のクリーニング手術、左手首付近の手術のリハビリ中。日ごとに感覚が異なるという患部の状態に細心の注意を払いつつ前進を期す。

 投球を見守った江草2軍投手コーチは「めちゃめちゃ良かった。あの感じだったら(2月の実戦復帰も)いけると思います」と復調を認めた半面、こちらも「焦ってもしょうがない」と慎重な姿勢を崩さなかった。「引き続き、しっかりやっていきたい」と高橋。今後も、慎重に調整を続けていく。(石崎 祥平)

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