竜の未来を背負う明大・村松開人 国学院大との日本一決戦へ「勝てる」 担当の八木スカウト見守る

[ 2022年11月22日 18:13 ]

明治神宮大会・大学   明大5―1名城大 ( 2022年11月22日    神宮 )

<名城大・明大>初回、安打を放つ明大・村松(撮影・木村 揚輔)
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 大学の部の準決勝2試合が行われた。明大(東京六大学)は、中日からドラフト2位指名を受け、主将も務める村松開人内野手(4年)が初回に左前打を放って先制点を演出するなど、5―1で名城大(北陸・東海3連盟)に勝利。国学院大(東都大学)は6―2で大商大(関西5連盟第1)に快勝し、初の優勝に王手を掛けた。あす23日に高校、大学の決勝が行われるが、大学は神宮が主戦場のチーム同士の頂上決戦となった。

 竜の未来を担う男が主将としてグイグイと明大を引っ張った。「1番・二塁」で出場した村松は初回の「プレーボール!」から2球目の145キロ直球を会心の左前打。「自分が振り負けないことで続くバッターが“いけるな”という感覚が出てくる」と主将。後続の押し出し四球で先制のホームを踏んだ。
 
 攻撃のリズムをつかんで勢いに乗った。5回までに奪った4点リードを4投手のリレーで守り切り、6年ぶりの優勝が懸かる決勝進出。村松は1安打1得点と軽快な二塁守備で貢献。同じ神宮をホームとし、巨人からドラフト3位指名を受けた右腕・田中千晴投手(4年)を擁する国学院大との決勝を「要所を切っていけば流れがつくれる」と見据えた。
 
 指名を受けた中日は実績のある京田、阿部の両内野手をトレードで放出。ドラフトでは4人も内野手を支配下指名した中で最高順位の2位・村松は即戦力を期待される。視察した担当の八木智哉スカウトは「3年生の時から“間違いない”と思っていた。コンタクト能力が高く広角に打つことができ、打席ごとにアプローチも変えられる。守備に関しても動きが良くて心配ない。1年目からレギュラーを期待しています」と語った。

 6月の全日本大学野球選手権では準々決勝で敗退。あす23日の大学野球ラストゲームに向けて「いつも自分たちがやっている野球をすれば勝てる」と自信がみなぎる。自身初の日本一奪取へ、燃えよ村松。(柳内 遼平)

 ◇村松 開人(むらまつ・かいと) 2001年(平13)1月6日生まれ、静岡県牧之原市出身の21歳。牧之原中時代は島田ボーイズでプレー、静岡高では2年春、3年春の選抜に出場。明大では1年春からリーグ戦デビュー。リーグ通算50試合出場で161打数52安打で打率・323。1本塁打、22打点、15盗塁。1メートル71、80キロ。右投げ左打ち。

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