ソフトB、嶺井の入団発表 柳田「やりやすい環境にしていきたい」

[ 2022年11月22日 05:00 ]

テレビ西日本「報道ワイド 記者のチカラ」に出演し笑顔でポーズするソフトバンク・柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 主将が真っ先に歓迎ムードをつくる。ソフトバンクは21日、DeNAから国内フリーエージェント(FA)権を行使した嶺井博希捕手(31)の入団を発表した。4年で出来高払いを含め総額3億円超の大型契約で合意した。背番号は「12」。待望の加入に柳田悠岐外野手(34)が本紙取材に対応し、環境整備に動くことを誓った。定位置を争う正妻の甲斐拓也捕手(30)にもハッパをかけた。(金額は推定)

 DeNAから国内FA権を行使していた嶺井の入団が決まった。背番号は「39」から、新天地の空きから選んだ「12」になる。球団で同じ強肩強打の捕手だった高谷裕亮・現2軍バッテリーコーチが現役で15年間背負った番号を引き継ぐ。

 経験豊富な捕手の加入。主将が朗報に早速反応した。広島育ちの柳田は、嶺井との対面を前に“ちむどんどん”(胸がわくわく)。これで沖縄県出身の支配下選手は投手3、野手2人の計5人となる。沖縄方言の“めんそーれ(いらっしゃい)嶺井!”とばかりに環境整備から取り組むことを明かした。

 「チームに入っていけるよう、溶け込んでいけるよう、やりやすい環境にしていきたいなと思います」

 包容力を示す歓迎ムード。嶺井と柳田は直接の面識こそないが、交流戦などで「バッティングがいいですね」との印象を抱いていた。実際に嶺井は今季、キャリアハイの93試合出場、50安打、30打点。一方、鷹の正捕手、甲斐は今季130試合出場で、打率は100試合以上に出場した17年以降でワーストの・180。主将は「拓也(甲斐)がうかうかしていられないと思うし、キャンプからバチバチやってるんやないですか(笑い)」とハッパをかけた。

 一方、鷹で正捕手争いに臨む嶺井はこの日、DeNAを通じコメントを発表。「9年間在籍した球団には本当に感謝しています。この9年間で多くのことを経験させていただき、今後の野球人生もさらに挑戦したい気持ちが強くなり移籍を決断いたしました。ファンの皆さまには、結果が出ない時も応援していただき本当にありがとうございました」。感謝と決意をにじませた。

 チームは今季、オリックスと同率ながら直接対決の差でリーグ優勝を逃した。柳田主将は新たな風が吹き始めたチームで「優勝してないので。1年間、戦う。そこだけです」と気持ちも新たにした。

 球団は楽天を戦力外となった変則左腕、渡辺佑の育成入団も発表。3年ぶりのリーグ優勝、日本一へ必要なピースを埋めていく。 (井上 満夫)

 ○…柳田はこの日、テレビ西日本(TNC)の情報・報道番組「報道ワイド 記者のチカラ」に生出演。番組では「ギータ先生」の愛称でおなじみ。黒のジャケットを着こなし、爆笑トークでスタジオを盛り上げた。現在はオフ期間中だが肌つやも良く、多少スリムになった印象に。「“こそ練”しています」とにやけながら、巨人に移籍した先輩・松田のバットを使って復調したエピソードなどを柳田節で明かしていた。

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