大阪桐蔭、史上初連覇に王手 前田161球完投「うまく修正して自分の投球はできた」

[ 2022年11月22日 06:00 ]

明治神宮野球大会 高校の部 準決勝   大阪桐蔭5―4仙台育英 ( 2022年11月21日    神宮 )

<大阪桐蔭・仙台育英>8回、この回を無失点で抑え、ズレた帽子を直しながらベンチへ戻る大阪桐蔭・前田(撮影・木村 揚輔)
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 高校の部では準決勝2試合が行われた。大阪桐蔭は来秋ドラフト上位候補左腕の前田悠伍(2年)が4失点完投し仙台育英に辛勝。10月の国体に続いて夏の覇者を退け、史上初の大会連覇に王手をかけた。広陵は北陸に零封勝ち。あす23日の決勝は史上初となる2年連続の同一カードとなった。大学の部では準々決勝1試合が行われ、名城大が上武大を下し準決勝進出を決めた。

 序盤から苦しかった。大阪桐蔭・前田は2回までに5四死球、試合を通じ計10四死球。161球は自身の野球人生で最多だった。それでも最後までマウンドを守り抜いた。

 「どうやったら調子が上がってくるだろうと、毎イニング考えながら、うまく修正して自分の投球はできたと思います」

 初回、2死球と2安打で先制を許すと、2回にも先頭からの2者連続で四死球で失点した。6回まで3者凡退は一度だけ。そんな中で見つけた“答え”は体重移動だった。

 「前に突っ込みすぎているというのは、試合中に感じたので、気持ち後ろに残そうと」

 7、8回は本来の姿を取り戻して3者凡退。9回は仙台育英の反撃に遭い2点を失ったが、最後の打者を見逃し三振。「疲れもなかったですし、いつもと同じ感じ」と涼しい顔で振り返った。

 決勝は2年連続で広陵との顔合わせとなった。自身と同じく「2年生四天王」と称される真鍋を擁する強力打線。「次は自分が助ける番」。昨年、夢破れた全国4冠への挑戦権を再び勝ち取る。
 (北野 将市)

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2022年11月22日のニュース