ヤクルト・村上 56号も連覇も神宮4連戦で決める!5戦ノーアーチも10打席ぶり安打でM4

[ 2022年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―2中日 ( 2022年9月21日    バンテリンD )

<中・ヤ>中日に勝利しタッチで迎えられる引き揚げる村上(中央)らヤクルトナイン(撮影・会津 智海)
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 神宮で56号もVも決める。ヤクルトの村上宗隆内野手(22)は21日、中日戦の2点を追う4回に逆転劇の口火を切る右前打など、3打数1安打で2四球。5試合連続本塁打なしに終わったが、勝利に貢献した。2位のDeNAが敗れ優勝マジックは4。最短で23日に連覇が決まる。22日からは本拠地4連戦。村上がまずは日本選手最多の一発で、本拠地胴上げへ勢いをつける。 

 村上は笑顔だった。4回、サンタナの逆転3ランで生還。腰を曲げて手を合わせるロータッチでヒーローを迎え入れた。先頭で右前打して演出した逆転劇。高津監督は「ムネ(村上)は塁に出ることが多いので、ムネをどう次の塁に進めるか、ムネをどうホームインさせるかが、5番以降のバッターに懸かっているのは間違いない」と試合を決めた攻撃を振り返った。

 2点を追う4回先頭での安打。3試合10打席ぶりだった。13日に55号を放ってから、マークはさらに厳しくなり、勝負も避けられる。5回1死二塁では、今季23個目の故意四球となる申告敬遠。シーズン23個は、95年のオマリーと並ぶ球団最多タイとなった。

 見えない重圧か。55号以降はこれで5試合ノーアーチ。この日は7、9回に連続三振を喫した。本塁打がない5試合で15打数2安打、6三振。ボール球でのハーフスイングや、力みがちなスイングなど、本来の柔らかな打撃が消えつつある。それでも22歳の若武者は、4番として試合を決める攻撃の口火を切った。

 今季最終戦だったバンテリンドーム。敵地ながら打席に入るたびに異様な雰囲気となり、申告敬遠ではため息ももれた。64年の王貞治を抜く日本選手最多の56号へ高まる期待。試合後のスタンドへのあいさつでは、声援に感謝するように笑顔で手を振って応えた。

 2位・DeNAが敗れマジックは4。22日からは神宮での4連戦で、休養日を挟みさらに2試合を本拠地で戦う。昨年のリーグ優勝は横浜で、日本一決定もほっと神戸で敵地だった。高津監督は「優勝したいとかじゃなくて、勝ちたいですね。意味は一緒かもしれないですけど、ホームで神宮で勝ちたいなと思います」と目前に迫った歓喜の瞬間を大いに意識した。

 「神宮で、記録をたくさんのファンの方々にお見せしたいし、たくさんの方に喜んでもらえたらなと思います」と口にする村上。神宮では50号以降の6本中5本を放っている。まずは56号。最短23日となるリーグ連覇へ、弾みをつける。(青森 正宣)

 ▽ヤクルトの昨季優勝決定試合 優勝マジック2で迎えた10月26日のDeNA戦(横浜)。同点の3回に打者10人の猛攻で4点を奪い、4点リードの6回には先発で3勝を挙げていた高橋を継投で投入。計19人を起用する総力戦で5―1と勝利した。試合終了から17分後には2位・阪神の敗戦が決まり、2年連続最下位から6年ぶりのリーグ優勝を敵地で決めた。また、11月27日のオリックスとの日本シリーズ第6戦(ほっと神戸)で延長12回に代打・川端が決勝打。死闘を制し、日本一を決めたのも敵地だった。

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