日本ハム・新庄監督念願 達&畔柳&松浦の高卒新人3投手、25日楽天戦でデビューへ

[ 2022年9月22日 06:00 ]

日本ハム・達
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 日本ハムの新庄剛志監督(50)が25日の楽天戦(札幌ドーム)でドラフト1位の達孝太(18)、同5位の畔柳亨丞(19)、同7位の松浦慶斗(19)の高卒新人3投手を1軍デビューさせることが21日、分かった。今季は新庄監督の方針で故障者以外は1軍出場機会があった中、未出場で2軍で修練を続けてきた期待の三人衆。本拠地でいよいよベールを脱ぐ時が来た。

 昨年10月のドラフト会議での指名から約1年。日本ハムの未来を担う3投手が、ついに札幌ドームのマウンドに上がる。25日の楽天戦で達、畔柳、松浦の1軍デビューが“内定”。これで今季は故障明けの五十幡、ガントを除く全選手が1軍出場を果たすことになる。

 新庄監督の悲願でもあった。昨年11月の就任会見翌日、自身のツイッターで「僕と一緒に戦っていく選手全員を1回は、あの大歓声の1軍のグラウンドに立たせることを約束します」と宣言。注目のドラフト1位・達は、指揮官の中で複数候補がいた今季開幕投手の大本命でもあった。

 しかし、道は険しかった。高卒投手は体への負担を考え、時間をかけてじっくり育てるのが球団方針。「本当は達君で行きたかったけど…。大人の事情で」と断念。今季中の1軍デビューは「ない。いろいろ、あるんです」と諦めかけていたが、球団への猛アピールが成就した。

 球団を説得してまで、1軍を経験させたい理由がある。新庄監督はかねて「向こう(2軍)でいいピッチングをしていても、緊張感とメンタル面で全く違う人間になる」と話していた。大舞台での重圧、1軍との差を知った上で2軍で鍛錬することが活躍への近道だと信じている。

 3投手も着々と調整を続けてきた。達は今季イースタン・リーグで12試合に登板し、0勝3敗で防御率5・68。まだまだ粗削りだが、7月のフレッシュ球宴や先月のプロアマ記念試合にも登板して場数を踏んできた。

 畔柳は同リーグ13試合に登板し1勝1敗、防御率3・21。松浦は左肘痛で出遅れたが、8月17日のヤクルト戦での2軍初登板から4試合、防御率6・75のキャリアを積んだ。チームは19日に9年ぶりの最下位が確定したが、器の大きいトリオが来季への光となる。

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