阪神 ま、ま、まさかの延長11回6失点で5位転落…最短で24日にCS進出の可能性消滅

[ 2022年9月22日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―10広島 ( 2022年9月21日    甲子園 )

<神・広>敗戦に肩を落とす矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 目下のライバル広島に敗れ、阪神はクライマックスシリーズ(CS)進出へ、崖っ縁に立たされた。延長11回に大量6失点。この回から登板した7番手の岩貞が、バント処理を一塁へ悪送球したことで傷口を広げ、1死満塁から上本、菊池涼、西川に3連続適時打を浴びた。代わった加治屋も火を消しきれず、糸井の引退試合で遅くまで残った大観衆を落胆させた。

 矢野監督は「今日の1敗も、負けの内容も、モヤモヤするような負けをつくってしまった」とうなだれた。打線は主軸がブレーキ。日本ハムと並んで両リーグ最多の84失策となった守備も足を引っ張って4連敗を喫した。3連敗は全て1点差で、この日は延長で敗戦。大事な終盤戦で競り負けを繰り返し、3位の巨人と2ゲーム差、4位で並んでいた広島に1ゲーム差とされた。最短で24日にCS進出の可能性が消滅する。

 残り4試合で、7月12日以来の借金6を抱え、矢野政権では初、チームは18年以来4年ぶりとなるシーズンの負け越しも確定した。後がない状況に追い込まれ、「もうやるしかないんで。それも変わらないんで。がんばります」と絞り出した。監督最終シーズン。このままズルズル落ちて終わるわけにはいかない。(倉世古 洋平)

 《60年ぶり延長戦10敗》阪神は延長11回に6点を失って敗れ、今季の延長戦は2勝10敗3分けとなった。延長回の6失点は、2リーグ制以降では球団初。延長戦の年間10敗も1962年(5勝10敗3分け)以来60年ぶり2度目で、勝率・167は過去3度あった勝率・250を下回る低迷ぶりだ。4試合を残してシーズン負け越しも決定。チームでは最下位だった18年以来4年ぶり。

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2022年9月22日のニュース