ソフトバンク、逆転負けで西武と0差 プロ初先発の4年目30歳・奥村好投も初白星スルリ

[ 2022年8月29日 21:08 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー3ロッテ ( 2022年8月29日    京セラD )

<ソ・ロ18>5回を投げ切り、甲斐とタッチを交わしベンチに戻る奥村(撮影・後藤 正志)
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 ソフトバンクは29日、ロッテ戦(京セラD)に競り負け2位・西武とのゲーム差がなくなった。プロ初先発となった4年目30歳・奥村政稔投手が5回1失点と試合をつくるも、救援陣が立て続けに失点し勝ち越しを許した。

 大阪で行われた、今季最後の「鷹の祭典」。先発のマウンドに立ったのは17年、26歳でドラフト指名を受けた奥村だった。試合前「今までやってきたことをやるだけ」と話していた30歳だったが、いきなりつまづく。初回1死。ロッテの2番・高部に直球を右翼席に運ばれた。

 続く中村奨には左前打を許す嫌な流れ。しかし、奥村を救ったのは同学年の女房役・甲斐だった。自慢の強肩で中村奨の二盗を阻止。その裏は今宮の中前打、野村勇の三塁打で同点。1死三塁、デスパイネの左前打で勝ち越しに成功した。

 落ち着きを取り戻した30歳は、スコアボードにゼロを並べ続ける。4、5回と得点圏に走者を背負うものの、失点は許さず。5回、小川を遊ゴロに抑えベンチに戻ると藤本監督とグータッチ。世発としての役割を果たし笑顔を見せた。

 しかし6回、奥村と同期入団の甲斐野が連打を浴びて同点。奥村のプロ初勝利はお預けとなると、7回は津森が2死二塁から荻野に三塁打を打たれ勝ち越されてしまう。その裏は先頭の谷川原が死球で出塁するも、続く正木が犠打失敗。8回は1死から野村勇の中前打と二盗でチャンスを迎えるも、続くグラシアルが三振。デスパイネも三ゴロで倒れた。この日、試合のなかった西武との差を広げるどころか、ゲーム差で並ばれまたも首位陥落の危機を迎えた。

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