【阪神・森木と一問一答】先輩のフォローに感謝「“かちこんでこい”と言ってくれて、気楽にできた」

セ・リーグ   阪神1―4中日 （ 2022年8月28日    バンテリンD ）

＜中・神＞初回、リプレイ検証の結果を待つ間、マウンドで笑みを浮かべる余裕を見せる森木（左）（撮影・北條　貴史）　
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　阪神・森木大智投手（19）が28日の中日戦でプロ初登板初先発を果たした。ドラフト制以降の球団高卒新人では13年藤浪以来、9年ぶり5人目。記念すべき初球に152キロの直球を投げ込むと、2番・大島の2球目にはこの日最速の154キロを投じ、5回までは1安打、“15人斬り”の快投を演じた。打線の援護に恵まれずに6回4安打3失点で初黒星。チームも2カード連続負け越しとなったが、1軍の打者たち相手に見せた若き右腕の堂々たる投球が、虎の未来を照らす何よりの光明となった。

　以下、試合後の森木と一問一答。

　――6回は失点したが、岡林に対して直球の球速が上がった。
　「先頭を出したのは痛かったが、それでも切り替えて。でも詰めの甘さというか、ゾーンに投げて勝負していくには、勝負球が甘く入った。そこは課題。修正していきたい」

　――自己採点は。
　「65点くらい。初登板でこれだけできたというのは、自分の中で5回までは、褒めていいかなと思う」

　――序盤は柳との投手戦。
　「長い間先発で活躍されている方なので、見習うところもある。真っすぐで押すところは押して、変化球で打たせるところは打たせてという、メリハリのある投球をされていた。見習うべきと思う」

　――試合中に佐藤輝や中野に話しかけられていた。
　「試合中は結構コミュニケーションを取りながらケアをしているが、それ以外は打席に立つ前に“行けよ”や“かちこんでこい”と言ってくれて、気楽にできた」

　――球場の雰囲気は。
　「初回、ベンチにいたときに歓声もすごかったし、これがプロ野球だなと思った。この舞台で活躍するためにやってきた。次は勝ちを取れるようにやっていきたい」

【阪神・森木はこんな投手】
　☆生まれ＆サイズ　2003年（平15）4月17日生まれ、高知県出身の19歳。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。
　☆球歴　蓮池小1年から「蓮池ホワイトシャーク」でソフトボールを始め、3年時に「高岡第二イーグルス」で軟式野球を始める。高知中では軟式野球部に所属し、3年春夏の全国大会で優勝。軟式球で150キロを計測。高知高では1年春からベンチ入りも、甲子園出場はなし。
　☆各種数値　遠投115メートル、50メートル走6秒3。30メートル走は4秒01。体組成測定「InBody（インボディ）」は基準の80を大きく超える101点。
　☆憧れ　藤川球児（阪神）を見て野球を始め、最近では伊藤大海（日本ハム）の投球スタイルを参考にしている。
　☆座右の銘　グラブにも刺しゅうを施す「下克上」。
　☆好きな食べ物　かつお、あさり、母親の唐揚げ、地元・高知県土佐市にあるラーメン「とん吉」のみそラーメン半チャーハンセット。
　☆登場曲　21年の10月18日からフジテレビ系列で放送された「アバランチ」主題歌の「EN（エン）」。ストレートな歌詞に一目ぼれ。
　☆好きな映画＆アニメ　シリーズ全10作品ある「ワイルド・スピード」を休日にネットフリックスで繰り返し視聴。アニメは「東京リベンジャーズ」。アニメも漫画も見ている。好きなキャラクターは竜宮寺堅（ドラケン）。
　☆交代浴　38度から41度の浴槽で首まで浸かるパターンと、みぞおちまで浸かるパターンを10分ずつ行う。睡眠は基本7時間を心がける。