阪神・森木の観察力 取材受ける同期を“チェック”して磨かれた? マウンドでもいきた柔軟さと対応力

[ 2022年8月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―4中日 ( 2022年8月28日    バンテリンD )

<中・神>4回、阿部を空振り三振に抑え、スイングをアピールする森木(撮影・椎名 航)
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 【記者フリートーク】鳴尾浜2軍施設でのことだ。阪神・森木は練習終わりに同期の前川や中川が取材を受けているのに気づくと、立ち止まり、近くで観察することがある。時には報道陣に交じって取材に“参加”することもある。その理由とは…。

 「みんな、どんなふうにしゃべっているか、気になって(笑い)。(同期の動向は)追いがちです」。マウンドでは見せない、ちゃめっ気たっぷりの笑顔で同期の様子をうかがっているそうだ。実は、その観察力は登板にも生かされている。

 2軍公式戦初先発となった5月4日のウエスタン・広島戦では2回までに6失点。直球を多投しすぎたことも要因に失点を重ねた。だが同25日の広島戦では「全体的に直球を狙っている」と察すると軸球を変化球に切り替え、6回無失点に抑えて雪辱した。

 「一番は直球で抑えにいきたい」と、こだわりを持つ半面、状況を客観視する柔軟さも併せ持つ。その臨機応変の対応力も、森木の大きな強みといえる。(阪神担当・長谷川 凡記)

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2022年8月29日のニュース