中日・柳「きょうに懸ける思いが強かった」 打球直撃も降板“拒否” 2軍再調整経て雪辱に成功

[ 2022年8月29日 04:45 ]

セ・リーグ   中日4―1阪神 ( 2022年8月28日    バンテリンD )

<中・神>4回、大山の打球を右足に受け、ベンチに戻る柳(中)(撮影・椎名 航)
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 中日・柳が6回4安打無失点と粘りの投球で8勝目を挙げ、勝ち越しに貢献した。

 アクシデントを乗り越えた。両軍無得点の4回無死一塁から大山の強烈なライナーが右膝の上を直撃。一度はベンチに下がったが、治療を終えると小走りでマウンドへ。無死一、二塁のピンチをロハス、木浪、坂本と3者連続三振で切り抜けた。気迫が打線に伝わり、柳に代打が出された6回に岡林、阿部の適時打で3点を奪った。

 痛みと腫れが残る右足を気にしながら上ったお立ち台では「きょうに懸ける思いが強かったので、マウンドを降りる選択肢はなかった。当たってからの方が調子が良くなった」と笑った。

 16日の広島戦で3本塁打を浴びるなど6回5失点と打ち込まれ、2軍での再調整が決まった。期間中はもう一度、投球フォームを見直し、キレを出すための走り込みも行い、この日に備えた。

 チームは3位・阪神と再び3・5ゲーム差に接近。リフレッシュを終えた右のエースは「きょうを良いきっかけにして、残り試合もチームのために頑張りたい」と逆襲を誓った。 (中澤 智晴)

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2022年8月29日のニュース