全国高校軟式野球 中京が3年ぶりの全国制覇!昨年準Vの悔しさバネに史上最多11度目の頂点

[ 2022年8月29日 16:03 ]

第67回全国高校軟式野球選手権大会・決勝   中京4ー3あべの翔学 ( 2022年8月29日    明石トーカロ )

<中京・あべの翔学>歓喜の輪を作る中京ナイン
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 第67回全国高校軟式野球選手権大会は29日、兵庫県の明石トーカロ球場で決勝が行われ、中京(東海・岐阜)があべの翔学(大阪)に4―3でサヨナラ勝ちし、3年ぶり11度目の優勝を果たした。

 3―3で迎えた9回。1死無走者から4番・荒井優真(2年)が右前打で出塁すると、投ゴロの間に進塁し、2死二塁。続く6番・藤村昴斗(3年)が「甘い球が来たら強く振って間を抜ければなと。後ろにつなごうというイメージでいきました」と2球目を捉え、左中間へ適時二塁打を放って試合を決めた。

 投げては先発・谷本忠之(3年)が2回に2点の先制を許したが、3回途中から登板した2番手・松井颯士(3年)がテンポの良い投球で7回4安打1失点の好投。平中亮太監督は「昨年4連覇を逃して悔しさの元スタートしたチーム。3年生はコロナで入学してきて、いろんな制限がある中で我慢しながら、いろんなことに制限をかけながら、それでもここの明石の舞台を目指してコツコツ頑張ってくれた。その悔しさが、積み重ねが全て出た今日だった」と振り返った。

 作新学院に惜敗した昨夏の全国大会終了後に、自ら志願して主将になった伊佐次快麻(3年)は「去年準優勝という結果に終わって、3年間で全国優勝したことがなかったので、正直実感が湧いていない。ここまで続けて来れてよかった」と胸を張った。

 悔しさをバネにつかんだ史上最多となる11度目の頂点。指揮官は最後に、「高校軟式野球をもっともっと多くの方に知っていただきたい。ボールの特性を生かして、高校軟式は上手いやつが勝ち残る世界ではないので。体が小さくても、遠くに飛ばせなくても、叩きをしたり、守備を鍛えていったり、そういったところで非常に面白い競技。是非とも高校軟式野球を1人でも多くの小さい子たちが、やってくれたら」と高校軟式野球のさらなる発展を願った。

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2022年8月29日のニュース