広島・堂林 同点打だ決勝打だ3打点の大暴れ!連勝呼んだ4位浮上、3位・阪神との直接対決に弾み

[ 2022年8月29日 04:45 ]

セ・リーグ   広島6-4巨人 ( 2022年8月28日    マツダ )

<広・巨>5回2死一、二塁、堂林は右前に適時二塁打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島・堂林翔太内野手(31)が28日の巨人戦で決勝打を含む3打点と躍動し、連勝の立役者となった。初回に同点に追いつく2点打を放ち、5回には勝ち越し打。これでチーム2番目に多い今季8度目の決勝打となった。チームは巨人3連戦に勝ち越して4位浮上。1・5ゲーム差に迫った3位・阪神と、30日からの直接対決に向けて弾みをつけた。

 どん底から主役になった。堂林は、試合前まで18打席連続無安打。「感覚は悪くなかった。我慢して(安打が出ると)信じてやってきた」。苦難の末に生まれたのは、勝利に直結する2安打だった。

 初回は3四死球で2死満塁となって迎えた。フルカウントからの6球目。赤星が投じたカットボールを叩き、三遊間を破る同点の2点打を決めた。同点の5回は2死一、二塁。2球で追い込まれるも、続く外角高め直球を逆らわずに右方向にはじき返すと、打球は右翼線で弾む勝ち越しの適時二塁打となった。

 「(5回は)三振が頭をよぎったけど…。打球が切れなかったので、良い反応ができたのだと思う」

 今季の決勝打は今回で8度目となった。これは、10度を数えるマクブルームに次ぐチーム2番目の多さだ。「決して勝負強いとは思っていない」。そう本人は謙遜するものの、今季の打率・242に対し、得点圏打率・304(46打数14安打)。破格の勝負強さは数字が物語っている。さらに、この日の4打席で見逃しストライクはゼロ。得点圏に走者を置いた場面でも受け身にならなかったことが貴重な一打を生んだ。

 逆転でのクライマックス・シリーズ進出へ、ラストスパートをかける態勢は整った。新型コロナウイルス感染で離脱していた菊池涼、野間らが戦列に復帰。体調不良で離脱していた秋山は、体調に問題がなければ30日の阪神戦から登録される可能性がある。堂林は代打要員に変わるかもしれない。それでも、チームの勝利に貢献できるのであれば、自身の役割は問わない。

 「(コロナ組が)帰ってきても、やることは変わらない。残り試合、負けられない試合ばかり。先発であろうが代打であろうが、しっかりとした準備をして試合に臨みたい」

 3位・阪神とは1・5ゲーム差。明日からは、赤ヘルの結束力が試される甲子園3連戦になる。(河合 洋介)

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2022年8月29日のニュース