日本ハム ビッグボスに浮上の予感「何かノッていけそうな気がする」 白星の内容にご満悦

[ 2022年4月28日 22:15 ]

パ・リーグ   日本ハム6ー2オリックス ( 2022年4月28日    東京D )

<日・オ>勝利しファンの声援に応える新庄監督(撮影・西尾 大助)    
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 ビッグボスがチーム浮上の気配を察知した。「昨日のゲームも、その前のゲームも接戦で敗れはしましたが、それが今日みたいな勝利につながるという。なんかノッて行けそうな気はしますけどね」。試合後、穏やかな表情で言った。

 投打のかみ合う快勝で連敗を4でストップ。新庄監督が重視したのは結果ではなく、内容だった。「東京ドームが本拠地だったら、何本(本塁打が)出るんだろうというくらい、素晴らしい当たりばかりしてくれて良かったです、伊藤君もテンポよく回を重ねて行ってくれて、途中で見てなくてもいいかなっていうぐらい安心していました」。先発・伊藤は140キロ台後半の直球を軸に、スライダー、スプリットなど変化球を効果的に交えてオリックス打線に的を絞らせず。7回5安打無失点で、3連勝で3勝目をマークした。

 指揮官が最大限に評価したのが「テンポ」だ。「今日、パンパンと(本塁打が)出たのは、伊藤君のテンポの良さ。見えないところの勝利なんだよ。難しいし、簡単」。初回を12球で3者凡退で終え、打線の先制点を引き出した。7回で与えた四球はわずかに1つ。安定感は抜群だった。

 もちろん攻撃力も勝利の要因だった。初めて2番に起用した今川が先制2ランを含む2打席連続本塁打を記録し、4打数4安打3打点の大活躍。指揮官も2本目の本塁打直後には両手のひらを天井に向け「Why」と驚きの表情だった。「松本君の、膝のちょっとしたケガからのここが大事なんですよ。こういうところでチャンスをつかんでいける選手が増えてこれば、層が厚くなってチームが、ガッと上に…。投手もそうなんですけど。面白いチームになるとは思いますね」と話した。

 連敗は止めたが、いまだ最下位で借金は9ある。だが、ビッグボスにとって、この時期の数字は重要ではない。とにかく内容のある試合を重ねる。選手の成長が数字につながっていけば、それでいい。

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