亜大、27度目のV! 「願い通じた」田中幹主将、大学初アーチで大勝呼んだ

[ 2022年4月28日 05:30 ]

東都大学野球 第4週最終日   亜大11ー0日大 ( 2022年4月27日    神宮 )

<日大・亜大>青学大が敗れ、春優勝が決まった亜大ナインは歓喜のガッツポーズ(撮影・村上 大輔)
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 亜大が3季ぶりの優勝を果たした。今秋ドラフト候補で主将の田中幹也内野手(4年)が、初回にリーグ戦初本塁打を放つなど11―0で日大に圧勝。連勝して勝ち点を4とし、勝ち点2で追っていた青学大が国学院大に連敗した。亜大は通算27回目の優勝で、駒大に並ぶ歴代2位に。全日本大学野球選手権(6月6日開幕、神宮ほか)の出場を決めた。

 第2試合で青学大が敗れて優勝が決まった瞬間、亜大ナインは神宮のスタンドにいた。主将の田中幹は「(国学院大の選手には)“打ってくれ”と思っていた」。願いが通じ、喜びを分かち合った。

 今春は91年目を迎える東都史上、初の地方開幕となる大分開幕。自身の故郷でもあり、企業や自治体へのあいさつ回りに30回以上通って尽力した生田勉監督は「東都のために全精力をつぎ込んだ」とチームを空けることも多かった。オープン戦は20試合で6勝10敗4引き分け。選手には「入れ替え戦の練習をしよう」と話して最下位も覚悟して臨み、「できる範囲の努力をしたことで野球の神様が、ご褒美をくれたのかな」と感慨に浸った。

 この日は11点を奪ったが、8勝中4勝は2点差以内。野球界のパワー重視の流れの中、11試合で30犠打と小技を絡めたチーム伝統の攻撃を貫いた。プロ注目で俊足巧打の遊撃手・田中幹は7犠打。1メートル66の小兵は、大学生活初アーチという先制の左越えソロで勢いづけ「(本塁打は)あまり実感はないが、本当に良かった。優勝できてうれしい」。これも「神様のご褒美」だったのかもしれない。

 前回優勝の20年秋はコロナ下で明治神宮大会が開催されなかったが、今回は全日本大学野球選手権に出場する。「発展途上のチーム。上を目指して頑張りたい」と生田監督。16年春以来の全国の舞台で日本一を目指す。(田中 健人)

 ▼巨人・北村(17年度卒OB)リーグ優勝おめでとうございます。母校の活躍が刺激になっています。

 ▼巨人・平内(20年度卒OB。20年秋にエースとして優勝に導きMVP)後輩たちの活躍が、とてもうれしいです。次の全日本選手権で日本一を目指して頑張ってください。

 ▼日大・片岡昭吾監督 先に点を取られてしまって止められなかった。(1安打の打線は)出塁する粘りが欲しかった。

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