プロ注目の遊撃手、宇部工・小森は初戦から爆発 「世界一のショート」目指し4安打3打点

[ 2021年7月17日 05:30 ]

全国高校野球選手権山口大会1回戦   宇部工12-1宇部高専 ( 2021年7月16日    下関 )

守備につく宇部工・小森
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 第103回全国高校野球選手権の山口大会が開幕し、1回戦12試合が行われ、高校通算25本塁打の小森航大郎遊撃手(3年)を擁する宇部工などが2回戦へ進出した。

 三拍子そろったプロ注目の遊撃手、宇部工の小森航大郎主将(3年)が夏初戦で強烈な輝きを放った。1番で初回に右前打で出塁。すかさず50メートル5秒9の俊足で二盗に成功し、先制のホームを踏んだ。3回の中越えの三塁打、4回の中前2点打など4打数4安打3打点と気を吐いた。

 「初戦は入りが難しいが、謙虚な気持ちを忘れないようにした。今までやってきたことが間違ってないと証明するためには勝利しかない」。

 高校進学時に多くの誘いがあったが、最初は選択肢になかった宇部工を選んだ。「全力で練習をしている姿が良かった。そして一緒に甲子園を目指そうと言われ、ここに決めた」。3年間、誰一人抜けることなく共に歩んできたチームが「大好き」と話し、「甲子園で勝つことがチームの目標」と言い切る。

 個人としては「世界一のショートになることが目標」と目を輝かせる。軸のぶれない力強いスイングで鋭い打球を飛ばし、高校通算本塁打は25本。夏に向けて長打力を磨き、3回の三塁打のように「打ち損じが長打になるようになった」と確かな変化を感じている。

 一番の目標は「高校からプロ入り」だ。「唯一、誰にも負けないところは野球が好きっていうところ」。進化を証明する熱い夏は続く。

 ◇小森 航大郎(こもり・こうたろう)2003年(平15)4月30日生まれ、福岡県出身の18歳。6歳の時に野球を始め、小1から山口市の吉敷少年野球団に所属。中学は山口ミラクルクラブで遊撃手と投手をこなし、県大会準優勝を経験。憧れの選手はブライス・ハーパー(フィリーズ)。1メートル72、83キロ。右投げ右打ち。

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2021年7月17日のニュース