ソフトB、レジェンドデーに投手陣崩壊 工藤監督「考えないと」

[ 2018年4月1日 06:31 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―8オリックス ( 2018年3月31日    ヤフオクD )

6回無死一塁、ロメロに2ランを浴びた武田
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 ソフトバンクは31日、オリックスに4―8で敗れ、今季初黒星を喫した。初回に川島慶三内野手(34)の左越えソロで先制したが、投手陣が踏ん張れなかった。昨季は先制した試合で73勝9敗と高い勝率を誇ったが、手痛い逆転負け。オリックスのドラフト1位ルーキー・田嶋大樹投手(21)にプロ初勝利を献上した。

 先制したら勝ちパターン、のはずだった。昨季は先制点を挙げた試合は73勝9敗と圧倒的な強さを見せたチームが、開幕2試合目で逆転負けを喫した。

 先発の武田は150キロを超える直球にカーブを交え、5回まで4安打1失点投球。だが、1―1の6回に先頭の吉田正に右前打を許すと、続くロメロには3球続けたスライダーを捉えられ、勝ち越しの2ランを浴びた。2打席目は同球種で空振り三振を奪っていただけに「スライダーを待っていたと思う。きっちり投げられれば良かったけど。もったいなかった」と悔やんだ。

 2点差に迫った7回にはモイネロが満塁弾を浴び、試合は決まった。工藤監督は走者を置いた場面で一発を浴びた投手陣に「(武田の球は)走っていたかな。ちょっと狙われたという感じ。(バッテリーは)相手に何をされたらいけないかを考えないと」と反省を促した。

 打線は「初もの」を攻略できなかった。オリックスのルーキー左腕・田嶋から初回に川島の一発で先制。各打者がファウルで粘りながら5回までに108球を投げさせたが、安打は1本だけ。工藤監督は田嶋について「スピードガンよりも速く感じる。初対戦で結構荒れていたので、的が絞りにくかったのかな」と話し、2三振を喫した今宮も「真っすぐに力がある。初めてで難しかった。崩された」と振り返った。昨季の楽天・高梨に続き、今季もルーキーに12球団一番乗りの白星を献上してしまった。

 8回から今季初登板した加治屋が2回を完全投球。打線は最終回にオリックスの守護神・増井から3安打で2得点を奪い、意地は見せた。球団創設80周年記念ユニホームを着用したレジェンドデーでの一戦を終え、工藤監督は「切り替えて、明日!」と自らに言い聞かせるように、会見場を後にした。

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2018年4月1日のニュース