日本航空石川・杉本 強豪相手に3失点完投 労う指揮官「90点はあげられる」

[ 2018年4月1日 11:35 ]

第90回選抜高校野球大会・準々決勝   日本航空石川1―3東海大相模 ( 2018年4月1日    甲子園 )

<東海大相模・日本航空石川>1回無死、日本航空石川・杉本は小松に先頭打者ホームランを打たれる
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 強豪・東海大相模相手に真っ向勝負を挑んだ日本航空石川の先発・杉本壮志だったが、終盤粘りきれなかった。

 1―1で迎えた6回、先頭打者の一塁側へのセーフティーバントで意表を突かれた。「練習では三塁方向のセーフティーばかり練習していた。東海大相模は細かいところもさすがだと思った」。1死二塁となった後、2番打者を2ストライクと追い込みながら外角直球を合わせられ、左翼線に勝ち越し二塁打を浴びた。さらに8回にも1点を追加され計3失点。最後までマウンドに立ち続けたがベスト4進出を逃した。

 自慢のチェンジアップで空振りを取れなかったのが苦心の投球を招いた。明徳義塾戦で投球の幅を広げた縦のスライダーもほとんど使わなかった。前の試合では大会に入り急きょ使った新球でフォームのバランスが崩れ8回途中に手足がつってしまったためだった。「きょうも途中で交代してチームに迷惑をかけることは出来なかった」。それでも、縦のスライダーを封印しながら一人で投げきったのは夏に向けての収穫だった。

 中村隆監督は「杉本を見殺しにしてしまった。粘り合いで負けたのは悔しい。代えられる流れじゃなかったですね。杉本を信じました。(採点すると?)90点はあげられる。夏に向けて、きょうも十分に抑えていましたけど、勝負どころで抑えられるピッチャーになってほしい」と左腕の奮闘をねぎらっていた。

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2018年4月1日のニュース