創成館の2年生4番“トトロ”深見 悔しい逆転サヨナラ負け…夏への雪辱誓う

[ 2018年4月1日 22:07 ]

第90回選抜高校野球大会・準々決勝   創成館10-11智弁和歌山 ( 2018年4月1日    甲子園 )

<智弁和歌山・創成館>初回、創成館・深見が右前に先制適時打を放つ(投手・小堀)
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 “4番・トトロ”の春は、悔しさばかりが残った。創成館(長崎)の深見直人は、メンバー唯一の2年生として「4番・一塁」で全3試合に先発出場。3回戦・智弁学園(奈良)戦では9回先頭で同点の口火を切る左前打を放ち、延長10回サヨナラ勝ちにつながったが智弁和歌山戦では1安打1打点、3三振だった。

 「タイミングが合わず、準備不足。甘い球は少なく、来たとしても仕留めきれなかった。自分が主力として戻って甲子園でスイングすることで優勝に導きたい」。初回に先制適時打を放ったがチームは逆転サヨナラ負け。夏への雪辱を誓った。

 帽子のつばに黒マジックで「トトロ」と書いてある。ジブリ映画が好きで中でも「となりのトトロ」が大好き。50回以上は見た。当然、先輩や同級生からのニックネームも「トトロ」。笑顔の可愛い愛されキャラは「雨の中、バス停で傘を差すシーンのトトロが好きです」と笑っていた。

 1メートル76センチ、100キロ。スパイクのサイズは30センチ。体重は、今大会出場選手で最重量だった。趣味は食べることで、肉が好き。入学時の103キロから、自然と現在の100キロとなり、大会期間中もキープ。50メートル走は6秒7。軽快なトトロとして、主砲を任されていた。

 稙田龍生監督は「彼にヒットは期待していません」。ピンポン球のように飛んで行くアーチを期待されていた。同じ左の強打者でプロ野球・DeNAの筒香嘉智外野手に憧れ、打席での動きを動画を見て、参考にしていた。公式戦通算本塁打は8本。聖地での9本目は、夏に持ち越された。「最後のサヨナラ負けは悔しかったんで、今度こそバットで活躍したいです」。夏に、“トトロ深見”の続きはある。

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2018年4月1日のニュース