糸井“超人弾”!右手一本で右翼席 自分でビックリ「うわーっ!」

[ 2018年4月1日 05:53 ]

セ・リーグ   阪神4―8巨人 ( 2018年3月31日    東京D )

初回2死 糸井は右越えに先制ソロを放つ
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 打球の行方に一番驚いたのは、打った張本人の阪神・糸井だった。初回2死。1ボール2ストライクから、巨人・田口の高めに浮いたチェンジアップに対し、最後は右手一本で捉えた打球は、なんと右翼席まで届いた。

 「うわーっ!」

 二塁ベース手前でフェンスオーバーを確認すると、思わず声が出た。驚嘆の表情のままダイヤモンドを一周する間、球場内もどよめきが収まらなかった。直前に、安打で出塁していた上本が一塁でけん制死。このまま凡退すれば、流れが相手に傾く可能性も高かっただけに、効果的な一撃だった。

 結果的には勝利に結び付かなかったが、強力クリーンアップを形成するロサリオ、福留と3人揃って2戦連続安打を放ち、この日は打点揃い踏み。片岡ヘッド兼打撃コーチも「昨日(30日)、先発野手に全員ヒットが出たし(今日は)クリーンアップにホームランも打点も付いている。良い形、良い流れを続けられるように。先制点を取れるように頑張りますわ」と、機能している打線に希望を見いだした。

 自身の1号について問われた糸井は「負けたら意味がない」と険しい表情を崩すことなく即答した。どれだけ活躍しても敗戦となれば、悔しさをにじませ、鬼の形相で引き揚げ次戦に闘志を燃やすのがスタイル。この日も「明日、絶対に勝てるようにしたい」と力強く言い切った。

 1日の相手先発は、西武からFA移籍した右腕・野上。日本ハム、オリックス在籍時にも対戦があり、通算でも52打数19安打の打率365、4本塁打、12打点と得意にしている。最速でシーズン1号を放った今季は、初対戦からガンガンいきたいところ。糸井が暴れれば、チームはさらに活気付くこと間違いなしだ。 (巻木 周平)

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2018年4月1日のニュース