オリ田嶋プロ初白星!初登板で王者ソフトB斬り 12球団新人最速

[ 2018年4月1日 06:41 ]

パ・リーグ   オリックス8―4ソフトバンク ( 2018年3月31日    ヤフオクD )

5回1失点でプロ初勝利を挙げた田嶋
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 オリックスのドラフト1位・田嶋が、飛びっ切りの笑顔を見せた。チームでは、05年の光原逸裕以来となる12球団新人最速でつかんだ初白星。9回を締めた増井から手渡されたウイニングボールを、ぎゅっとお尻のポケットにねじ込んだ。

 「降板直後の6回に点が入って、先輩たちから勝ちが付くって言われて、ずっと胃がキリキリしていました」

 緊張のマウンドだった。最速150キロを計測するも制球が定まらず2回で65球。「上半身に力が入りすぎたけど、試合中に福良監督から“自分らしくいけ”と言われ、見つめ直せました」。振り抜いた左腕が後方へはね上がるほど強く腕を振るスタイルから、下半身重視に変更し修正。5回1安打1失点。初回、川島に浴びた左翼ソロだけの失点に抑えた。

 球団新人の初登板初勝利は89年酒井以来12人目、開幕カードでの先発勝利は阪急時代の54年梶本、国頭以来64年ぶりだ。試合前に一昨年のドラフト1位・山岡から「勝ったら64年ぶりだってさ」と冗談交じりに重圧をかけられたが、有言実行した。福良監督も「修正能力があり、よく投げてくれた」と粘投をねぎらった。

 「今までお世話になった監督さんもそうだけど、一番の支えという意味で言えば両親」

 高校球児だった父・秀則さん(49)の背中を追いかけるように始めた野球。母・美知さん(49)は練習の送迎に食事管理などで支えてくれた。思いを込めた108球。栃木・宇都宮から球場に駆け付けた両親の前で勇姿を届け、田嶋は「記念球は両親にあげます」と笑った。 (湯澤 涼)

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2018年4月1日のニュース