ひと味違う今年のロッテ 井口監督自らトンボがけ…選手を思い強まる結束

[ 2018年4月1日 09:40 ]

パ・リーグ   ロッテ6―2楽天 ( 2018年3月31日    ZOZOマリン )

今季初勝利をファンと喜び合うロッテナイン
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 両手に持つ道具はバットではなくなった。「せっせ」という表現がぴったりくるほど井口監督は練習中、トンボを手にグラウンド整備に励んでいる。

 他球団でコーチや選手がやっている姿は見てきたが、指揮官が自らこの「雑用」と思える仕事を引き受けることは珍しい。

 「トンボをかけるのは、一つのイレギュラーで選手がケガすることもあるからです」

 明確な答えだった。「走塁改革」を掲げる今季の井口ロッテは、走塁の練習量が増した。選手が動くたび、土の部分に凸凹ができる。そこでボールが不規則にはねれば、守備練習をする選手が指などに当てて骨折する可能性もある。圧倒的に無駄になる確率の高い作業だが、わずかな不安材料でも削り取るべく、自らトンボをかける。

 選手たちもそんな背中を見る。信頼が生まれ、結束が強まる。今季のロッテはひと味違う。 (ロッテ担当・福浦 健太郎)

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2018年4月1日のニュース