猛虎打線、苦手・田口を攻略 片岡ヘッドも手応え「状態は良い」

[ 2018年4月1日 05:54 ]

セ・リーグ   阪神4―8巨人 ( 2018年3月31日    東京D )

先制ソロを放った糸井(左)を出迎える金本監督
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 阪神は31日、巨人戦(東京ドーム)に逆転負けし初黒星を喫した。それでも、開幕戦の菅野に続き、この日も昨季まで苦手投手の一人だった田口相手に11安打を浴びせ3回までに4得点と攻略した。

 4点リードをひっくり返されての敗戦は確かに痛い。それでも、シーズンはまだ始まったばかりで悲観する必要もない。片岡ヘッド兼打撃コーチが「しっかり、みんな捉えてくれているし、状態は良いと思います」と話したように2試合連続2桁安打と打線は活発。それを証明するように、菅野に続いてこの日は昨季まで7勝を献上していた左腕・田口に襲いかかった。

 初回に糸井が先制ソロ。3回には打線がつながった。2番起用した上本が1死から中越え二塁打。糸井が四球を選び一、二塁から4番・ロサリオが5球続いたスライダーを仕留め左前適時打。なおも一、二塁から福留は直球を右前に運ぶタイムリーで続いた。次打者・大山の打席で二塁走者のロサリオがけん制死したが、大山が中越えに適時二塁打を放ちミスを帳消しにした。1、2番が出て、中軸が還す――。理想的な攻撃を展開し東京ドームの虎党を沸かせた。

 16年ヘイグに続き、開幕から2試合連続タイムリーを記録し順調に滑り出したロサリオは「積極的にいかないといけない。そのために、しっかり準備はしている」と言葉に力をこめた。開幕2戦で8打数5安打、打率・625、1本塁打、2打点の主将・福留も「自分たちのやれることをやっているだけ。(狙い球を)ファウルにせず、捉えられているのがいいこと」と状態の良さをうかがわせ、敗戦にも「終わったことはしようがない。反省はするけど、切り替えて、また明日、頑張ります」と前を向いた。

 中軸は気力充実で勝利を追い求めている。それは指揮官も同じ。いや、意識は、もう一段階上にある。「まあそう(打線は好調)やね。できればそこから、また。追いつかれても、そこからはね返す力が欲しかったけどね」と、劣勢をはね返す反発力をも要求した。

 昨秋、今春のキャンプで「昔の広島の1・5倍」と自負する練習量を課してきた猛虎打線は、まだまだ、こんなものじゃない。「もちろん(第3戦が大事)。明日は勝ち越しが掛かっていますから」。通算6試合で2つの黒星を付けている巨人の予告先発・野上を血祭りにあげ、勝ち越しを狙う。 (惟任 貴信)

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2018年4月1日のニュース