【夏100回でリベンジ】明徳義塾・菰渕、悔しさをバネに 「馬淵ゴッドハンド」で話題

[ 2018年3月31日 10:30 ]

第90回選抜高校野球大会第8日・3回戦   明徳義塾1―3日本航空石川 ( 2018年3月30日    甲子園 )

<日本航空石川・明徳義塾>3回2死、明徳・菰渕は井川のゴロをさばく
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 「入るな」。明徳義塾・菰渕の願いもむなしく、原田の逆転弾はスタンドに吸い込まれた。「自分のせいで迷惑をかけた」。1―0の9回1死満塁、スクイズのサインを見落とし、一ゴロ併殺打に倒れた背番号6は唇をかんだ。

 昨年10月の秋季高知県大会準々決勝、中村戦で二盗を試みた際に左肩を脱臼。ベンチで馬淵監督から肩を入れ直される様子が動画サイト「YouTube」で流れ、ネット上では「馬淵ゴッドハンド」と話題になった。2週間後にスローイングを再開も「別メニューが続いて焦りがあった」。それまで3番に座っていたが徐々に打撃フォームが崩れ、明治神宮大会決勝では7番まで降格。フォームを見直し、体が開く悪癖の修正に取り組んだ。

 この日も打順は7番。8回に先頭で四球を選び、1死一、三塁から暴投で先制のホームを踏んだ。「優勝できなかったことをバネにして打撃も守備も強化したい」。夏こそ名前のように、太陽のごとくチームを照らす存在になる。 (原田 真奈子)

 ◆菰渕 太陽(こもぶち・たいよう)2001年(平13)1月19日生まれ、香川県出身の17歳。小2から志度源内で野球を始め、中学では高松レイダースに所属。昨夏の甲子園は背番号16で「1番・三塁」で出場。好きな選手はソフトバンク・今宮。1メートル73、63キロ。右投げ左打ち。

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2018年3月31日のニュース