ヤクルト川端 673日ぶりただいま弾 腰痛手術乗り越え「新人のような気持ち」

[ 2018年3月31日 05:50 ]

セ・リーグ   ヤクルト7―3DeNA ( 2018年3月30日    横浜 )

<D・ヤ>3回2死二塁、川端が2ランを放ち、青木(右)と笑顔でハイタッチ
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 帰ってきた男が復活のアーチを描いた。2―0の3回2死二塁。ヤクルトの川端は石田の143キロ直球を捉えた。右越えに放った1号2ランは16年5月26日阪神戦(神宮)以来673日ぶりだった。

 「緊張しましたが、最高の結果が出た」。先制機だった初回1死満塁は中飛に倒れていた。「前の打席にチャンスで打てなかったので、なんとか取り返そうという気持ちで打ちました」。昨年8月末に椎間板ヘルニアの手術を受け、昨季は1軍未出場に終わった。

 16年10月1日の広島戦(マツダ)以来、545日ぶりの1軍の舞台。ホームランを打っても「新人のような気持ちで走りました」。腰痛に苦しんだ昨季の開幕戦はテレビ観戦。「(一時)2軍で復帰したくらいだった。その時に比べたら全然」。もどかしい気持ちで見つめていた昨年の自分とは違う。「早くみんなと練習したかった」。試合に飢えていた男は仲間にベンチで出迎えられ、小川監督も「去年、出てなかった悔しさがつながっている」と目を細めた。

 家族の支えもあった。「子供が僕が出掛ける前にお参りしてくれていましたね」。この日の自宅出発前、3歳の長男が初詣でもらったお守りなどが並ぶコーナーで「パパががんばれますように」とずっと頭を下げてくれていた。うれしかった。

 リーグ優勝した15年に首位打者と最多安打を獲得した実力者。「ここまで監督、コーチに気を使ってもらった。活躍して恩返ししたい」。復活した男の一振りが、4年ぶりに復帰した小川監督にも1271日ぶりの白星を届けた。 (細川 真里)

 ▼ヤクルト・坂口(プロ初の一塁スタメンで4安打2打点)いいスタートが切れた。(守備は)やるからには言い訳できない。

 ▼ヤクルト・ブキャナン(6回1失点。自身初の開幕投手で白星)チームの最初の勝ちを取れてうれしい。(アシュリー夫人を呼び寄せ)アカチャン、デキマシタ!10月に生まれる予定です。

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